【読書の秋】自分を成長させてくれた書籍 #05

【読書の秋】リクルート 萩原幸也氏、ベストインクラスプロデューサーズ 菅恭一氏の「自分を成長させてくれた書籍」⑤

前回の記事:
【読書の秋】Indeed水島剛氏、ワコールホールディングス 猪熊敏博氏の「自分を成長させてくれた書籍」④
  Agenda noteでは、読書の秋であるこの時期に、毎年トップマーケターにおすすめの書籍を紹介してもらっています。今年のテーマは「自分を成長させてくれた書籍」です。日々学び、成長し続けているトップマーケターが、マーケター、ビジネスパーソンとして、自分自身を成長させてくれたと感じる書籍を1冊紹介しました。
 

リクルート マーケティング室 CD 萩原幸也氏


自分を成長させてくれた書籍:
チ。―地球の運動について― (1)
魚豊(著)
 

「仕事で、生きる上で、尽きることのない好奇心はそこにあるのか?」、「孤立しても貫きたい美学はあるのか?」、「命を捨てても曲げられないような信念があるのか?」そんなことを問われる漫画です。タイトル回収には痺れます。
 

ベストインクラスプロデューサーズ 代表取締役社長 菅恭一氏


自分を成長させてくれた書籍:
勝率2割の仕事論 ヒットは「臆病」から生まれる
岡 康道(著)
 

 この書籍を読んだのは、私がBICPを創業して2年目の夏でした。ご祝儀の発注も落ち着いて、本当の実力が試されはじめた頃です。業界で生き残っていけるのか心許なかった時期に、私自身と会社のポジショニングの切り方に勇気をもらった一冊です。

 現在では想像もつきませんが、クリエイターとして駆け出しだった頃の岡康道さんは、多くのスタープレイヤーの中に埋没し、企画が全く通らなかったそうです。そこで、クリエイターとして誰も足を踏み入れていない、空き地を必死に探しました。そして、ようやく見つけた独自の戦い方でしたが、それはクライアントの8割からは受け入れられないものでした。この書籍には岡さんやタグボートの皆さんが、それでもありたい姿を貫き、必要としてくれるクライアントを大切にしながら仕事をしている様子がとても幸せそうに綴られています。

 勝率2割とは、一見すると低いように見えますが、2割のマーケットでは10割の確率で勝てることを意味しています。勇気をもって信念とポジショニングを明確にすることで、幸せな将来が切り開けることを教えてくれます。そして、誰もが「何者でもない時代」からはじまり、苦悩して成長していくのだと、勝手ながらスタープレイヤーの岡さんと自分自身を重ね合わせることができます。BICPという小舟が流されずに旗を立てられるのは、岡さんから勇気をもらったからかもしれません。

※記事内で紹介した書籍をリンク先で購入すると、売上の一部がアジェンダノートに還元されます。

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