UCC90周年特別特集 #02

パーパスを起点に消費者とつくり上げる周年プロジェクトを推進していくためには?

  2023年5月に創業90周年を迎えたUCC上島珈琲は、「COFFEE CREATION」を展開している。このプロジェクトは、「UCCのコーヒーは、様々な工程に秘められた、最高の一杯にたどりつくための『おいしい事実』でできている」という新しいブランディングコンセプトを掲げて、俳優・音楽家・文筆家として活躍する星野源氏をブランドアンバサダーに起用し、世界中の生産者との協業や、UCCの焙煎やブレンド技術の紹介、体験型施策などを通して、消費者とコーヒーとの関わりを豊かに変えていくことを目的としている。

 その一環として「UCC 90周年企画」を2023年3月にスタート。特別ムービーの公開やUCCの挑戦をまとめた本など、さまざまな施策を展開している。前編では、プロジェクトのコンセプトや狙いとターゲット、多くのUGCが生み出されている背景について紹介した。後編では、デジタル施策に強みを持つマーケティング本部 ブランドマネジメント部 部長の染谷清史氏の過去の経験、これまでのプロジェクトを通して得た成果と今後100周年に向けた戦略について聞いた。
 

デジタルでの経験を活かして「COFFEE CREATION」を推進


――(前編はこちら) 今回のプロジェクトを通して、多くのUGCが生み出されるなど、SNS施策に強みを持っていると感じました。染谷さんはこのプロジェクトに携わる前、どのようなことをされていたのでしょうか。

 私は2018年にUCC上島珈琲に中途で入社しました。その前はリクルートで新規サービスやCRM(顧客関係管理)のマネージャーとして、『じゃらん』や『ホットペッパー』などのデジタルマーケティング側の企画推進に携わっていました。

 UCCに入社後、最初に取り組んだのはコーヒーや抽出器具などを販売するECサイトの「COFFEE STYLE UCC」という新規事業の立ち上げでした。それと並行して、それと平行して、今のマーケティング本部の中の、EC、SNS、会員施策などのデジタル施策の改革も推進している、という状況でした。

 現在、私がいる部署は去年まで「マーケティング本部デジタル推進部」という名前でした。そこでは、デジタル関連の企画を全般的に見る役割で、ECやSNSの強化を中心に行っておりました。そうした中で急に今回のブランドを強化するプロジェクトを担当することになります。今回のプロジェクトが立ち上がった際も、単純な認知度や好意度の醸成だけでなく、できるだけユーザーとのコミュニケーションを強化するようなアクティビティにしたいと思い、提案を重ねておりました。

 もともと私は、デジタルやオンラインの領域に長く携わってきたので、そちらが専門領域です。YouTubeを配信するのであればこの会社に依頼しようとか、SNS運用はこのようにしようなど、私のこれまでの経験を活かしてきました。
  
UCC上島珈琲 マーケティング本部 ブランドマネジメント部 部長
染谷 清史 氏

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