TOP PLAYER INTERVIEW #48
「カスタマーファーストに尽きる」 Indeedのマーケティングを統括する田尻祥一氏が語る大切なこと
Indeed Japanが、求人検索エンジン「Indeed」のブランドコミュニケーションを6年ぶりに全面刷新した。これまで、「仕事・バイト探しはIndeed♪」というフレーズが印象的なテレビCMを中心にIndeedとしての認知を拡大してきた。今後は、新たに立案したマーケティング戦略のもと、「いい未来は探せる」をキーワードとした新しいブランドプロモーションを展開していく。
前編では、ブランドコミュニケーションを全面刷新した背景や意図、現代の求職者の変化と今後のマーケティング戦略などについて、マーケティング本部 シニアディレクターの田尻祥一氏に聞いた。後編では、2022年に現職に就いた田尻氏にフォーカスし、転職の背景にある思いや、マーケティングで大切にしているポイントなどについて詳しく聞いた。
前編では、ブランドコミュニケーションを全面刷新した背景や意図、現代の求職者の変化と今後のマーケティング戦略などについて、マーケティング本部 シニアディレクターの田尻祥一氏に聞いた。後編では、2022年に現職に就いた田尻氏にフォーカスし、転職の背景にある思いや、マーケティングで大切にしているポイントなどについて詳しく聞いた。
BtoCという新たな業種のマーケティングにチャレンジしたい
――田尻さんは、アクセンチュアやデル・テクノロジーズで経営やマーケティングに携わったあと、2022年にIndeed Japanに入社しました。Indeedへの入社理由を教えてください。
Indeed Japan マーケティング本部 シニアディレクター
田尻 祥一 氏
2004年にアクセンチュア株式会社に入社。国内外の様々な経営戦略・事業改革プロジェクトに従 事。2009年にデル・テクノロジーズ株式会社に入社。アジア太平洋地域における営業企画や日 本法人経営企画室室長を歴任。2013年からマーケティング統括本部にて本部長としてB2B及び B2C向けマーケティングを統括。2022年11月から現職。
田尻 祥一 氏
2004年にアクセンチュア株式会社に入社。国内外の様々な経営戦略・事業改革プロジェクトに従 事。2009年にデル・テクノロジーズ株式会社に入社。アジア太平洋地域における営業企画や日 本法人経営企画室室長を歴任。2013年からマーケティング統括本部にて本部長としてB2B及び B2C向けマーケティングを統括。2022年11月から現職。
転職する前提として、これまで経験してきたITや製造業とは異なる業種でチャレンジしたいという思いがありました。
というのも、日本には少子高齢化や労働人口の減少、通貨(円)の価値低下など、さまざまな社会課題があります。一方で、たとえばモノづくりが丁寧で質が高いなど、日本にはたくさんの可能性が秘められています。
そうした可能性を世の中に広めていくときに、マーケティングが担う役割は非常に大きいでしょう。私のマーケターとしての力を社会に還元したいので、先々を見据えたときに異なる業種でも活躍できるよう力を磨いていきたいと考えています。
その上で、私はBtoCに面白さを感じていたので、BtoCのビジネスと何かしら関わりがある領域でチャレンジしたいと思っていました。また、世の中に貢献できる事業であるかどうかも重要でしたね。
そんなときに、たまたまIndeedから話をもらい、働き方が変化している時代に、人々が生きていく上で基本となる「仕事を探す」という部分をサポートできることに惹かれ、入社を決めました。
――田尻さんはBtoBとBtoCのどちらのマーケティングも経験していますが、その中でもBtoCの面白さは何なのでしょうか。
お客さまとの関係構築やお客さまの意思決定において、BtoBでは営業が大きな影響力を持ちますが、BtoCではマーケティングがドライバーになる要素がより大きいと考えています。もちろん営業がいなければ始まらない業種もありますが、やはり消費者のブランド選好に大きく影響するのはマーケティングの力です。個人的には、BtoCのそういった点が面白いと感じています。
――Indeedでは、マーケティング本部のシニアディレクターとしてどのような範囲を管掌されているのですか。
現在は、広報PRを含むマーケティング全般を管掌しています。具体的には、さきほどお話したブランドに関係する部分やパフォーマンスマーケティングなど求職者を対象とするBtoCマーケティングだけでなく、求人広告を出す企業のお客さまを対象としたBtoBマーケティングも見ていますね。