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スープストックトーキョー取締役社長に工藤萌氏が就任、「離乳食炎上」対応にも関わる

 

ブランディング経験活かし、25周年のブランド理念実現へ


 首都圏を中心にスープ専門店を展開するスープストックトーキョーは1日、同社の取締役社長に取締役の工藤萌氏が4月1日付けで就任すると発表した。2016年から8年間にわたり社長を務めてきた松尾真継氏は退任し、取締役副社長兼CFOに就任する。第1号店オープンから25周年を迎えるにあたって経営体制を刷新し、工藤氏が培ってきたブランディング経験を活かして、「世の中の体温をあげる」という理念の実現に一層取り組むとしている。

 工藤氏は資生堂出身。同社の低価格メーキャップブランドで当時史上最年少のブランドマネージャーを務め、サンケアブランドのグローバルブランドマネージャーも経験。出産を機に2019年バイオテクノロジー企業のユーグレナへ転籍し、マーケティング部門立ち上げや事業本部長、執行役員を歴任した。2023年3月からスープストックトーキョー顧問を務め、同年8月に入社、取締役に就任。価値づくりユニット長を兼務し、ブランド戦略を軸に経営執行を推進してきた。

 社長を交代する松尾氏は工藤氏について、「経験値と能力の高さ、何事をも自分事にしていく責任感、そして社会的意義があるブランドづくりへの熱意を感じており、いつか社長を担って欲しいと思っていました」とコメント。コロナ禍を抜け25周年となる今年、「たくさんの期待に応えるべく進化していこうとする」タイミングでのバトンタッチを決意したという。工藤氏ら経営陣とともに、長年育てたブランドを引き続き支えていくとしている。
 
【工藤萌氏のコメント】
スープストックトーキョーの果てしなく広がる可能性にわくわくしています。
皆が心から信じ、自分ごとにできる理念。そして、それを徹底して行動で示す力が、私たちの強さです。
創業者遠山の娘さんがアトピーだったことから、安心して食べられるファストフードを作りたいと愛と責任で始まったスープストックトーキョーは今年で25周年の節目を迎えます。加えて、昨年多くのお声をいただいた離乳食無償提供にまつわる反響(※編集部注)は、私たちの社会的意義や使命を深く考えさせられる出来事でした。
私たちの得意なことに更に磨きをかけ、個性溢れる仲間たちと共に、しなやかに、伸びやかに、より温かな世の中を目指して参ります。素敵な個性をすり減らすことなく、一人ひとりに価値があると実感できる世の中を目指して。
お客さま、生産者さんやビジネスパートナーをはじめとしたいつも応援してくださるステークホルダーの皆さま、どうぞ宜しくお願いいたします。
  

※編集部注
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