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スープストックトーキョー新社長就任の工藤萌氏「改めて社会的意義のあるブランドへ」

 

食のバリアフリーやチャネル・EC拡張にチャレンジ


 4月1日付けで資生堂出身の工藤萌氏が、取締役から取締役社長に就任することを発表したスープストックトーキョー。全国に約60店舗の「食べるスープの専門店」などを展開する同社で、現社長の松尾真継氏(同日付けで取締役副社長兼CFOに就任)からバトンを受け継ぐ工藤氏は、今回の社長就任にあたってAgenda noteにコメントを寄せ、今後は①食のバリアフリー②チャネル拡張やECの充実による顧客との接点強化③チーム経営―を推進していく考えを示した。

以前の記事 で、X(旧Twitter)での「離乳食炎上」の騒動をきっかけに同社の理念と行動力に魅せられ入社した経緯を明かし、「社会の幸せの総量を増やしたい」と語っていた工藤氏。培ってきたマーケティングとブランディングの知見、危機対応力、組織運営力を総動員して、企業理念である「世の中の体温をあげる」を実践していく。
 
スープストックトーキョー 取締役
工藤 萌 氏

 大学卒業後、資生堂入社。営業を経験した後、一貫してマーケティングに従事。低中価格メーキャップブランド「マキアージュ」「マジョリカマジョルカ」を担当し、当時史上最年少のブランドマネージャー、サンケアブランド「アネッサ」のグローバルブランドマネージャーなどを務める。
第一子出産を機に2019年バイオテクノロジー企業の株式会社ユーグレナへ転籍し、マーケティング部門の立ち上げやマスターブランド戦略等を実行。事業本部長、執行役員を歴任。2023年3月よりスープストックトーキョー顧問、2023年8月同社へ入社し、取締役に就任。2024年3月1日、4月1日付で同社取締役社長就任を発表。

 この度、スープストックトーキョーの社長を拝命致しました。

 昨年4月に開始した、離乳食無償提供に際し多くのお声をいただきました。当時、顧問として関わっているなかで「世の中の体温をあげる」という素晴らしい理念と、一貫した行動力に魅了され入社を決めました。働き始めた今も、その魅力と果てしなく広がる可能性に毎日わくわくしています。

 今年、創業25周年を迎えるにあたり、これまで8年にわたり社長を務めてきた松尾から大事なバトンを受け取ることになりました。理念を徹底して行動で示していく私たちの強さを軸に、改めて社会的意義のあるブランドへと進化させていくこと(「Soup for all!」(※1)という食のバリアフリーの推進)、その一つとして私たちを必要としてくださるお客さまとの接点を強化していくこと(産婦人科や保育園、またオフィスやホテルなどへのチャネルの拡張及びECサービスの充実)、組織としてはチーム経営を推進することなど、チャレンジしていきます。一人でも多くの方の体温をあげるために、日々精進して参りますので、お客さまをはじめとしたステークホルダーの皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
  

 ※Soup for all!:スープストックトーキョーが「スープを通して世の中の課題を解決するブランドでありたい」という思いから、グルテンフリーやベジタリアン対応スープ、離乳食、咀嚼配慮食サービスなどを展開している取り組み。

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