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【速報】ユナイテッドアローズ 執行役員の藤原義昭氏が3月末で退任

 

リアルとデジタルの掛け合わせでマーケティング業界を牽引


 ユナイテッドアローズで執行役員 CDO 兼 OMO本部 本部長を務めていた藤原義昭氏が3月31日をもって同社を退任する。同社では、DX、マーケティングのデジタル化などで大きな成果を出し、自身の役割を終えた。

 同氏は、リユース業界を牽引するコメ兵でマーケティングに留まらず、ITやECなどのデジタル改革で実績を残してきた。その後、2021年4月にCDO(Chief Digital Officer)として着任。ECサイトの運営やロイヤリティプログラムを通じたCRM戦略、オウンドメディアやSNS運営などを行うデジタルマーケティング部、IT推進やシステム管理、情報セキュリティ管理などを行う情報システム部などを包括的に統括してきた。

 また、生成AIやデータ活用などデジタル技術を活用した全社の業務改革機能を担ってきた。さらに最近では、2023年8月に商品を購入する以外のアクションでもマイルが貯まる新しい会員プログラム「UAクラブ」を開始。LTV(顧客生涯価値)(※)を高めるロイヤリティプログラムを通じて顧客とのコミュニティー形成を促し、リアルとデジタルの掛け合わせで同社の売上や利益に貢献してきた。

 マーケティングカンファレンスの「ダイレクトアジェンダ」や「リテールアジェンダ」などのカウンシルメンバーも務め、これまでリユース市場やアパレル市場において、マーケティングとデジタル領域を中心に、現在のマーケティング業界を牽引してきた藤原氏の今後の活躍に期待したい。今回の退任に際して、藤原氏から次のコメントが寄せられた。

「2021年4月のコロナ禍に入社し、営業損益66億円という大赤字の年でした。入社してからはマーケティング全体の見直し、デジタルコミュニケーションの設計を行うため専門職の採用と部署の新設から始まり、EC、アプリ、ロイヤリティプログラムの大型プロジェクト、足元の販促まで様々な施策の企画から実行までを行うことができました。確かに様々な実行を行ってきたのですが、何よりも重要視したのはマーケティングの組織づくりと人材育成であり、企業のサステナブルな成長を支えるのは何よりも『人』であるというのは、今までの仕事人生で学んできたことであります。もともと能力の高い各メンバーの成長は著しく、今では自信を持って日本でもトップクラスの集団になったと言えると思っています。自分自身は非常に大きな企業の中でコロナ禍の世の中のデジタルブームに乗り、様々な経験をさせていただいたことに非常に感謝しており、今後の活動にも大きく影響する3年間でした」

※以下、藤原義昭氏が「LTV(顧客生涯価値)」について解説した用語解説
LTV(顧客生涯価値)とは? ロイヤルティを向上させる施策【トップマーケター直伝 マーケティング用語解説:ユナイテッドアローズ 藤原義昭氏】

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