CATCH THE RISING STAR #22
SOMPOダイレクトでサイト運用を担う若手マーケターが目指す「身近で分かりやすい保険」【荒井望実氏】
2024/11/19
- 人材育成,
企業におけるマーケティングの重要性が増す一方、「マーケターの仕事はAIに奪われるのでは」とも囁かれる昨今。そんな変革期に、マーケティング領域で働く若者は何を考え、どう行動しているのか。
Agenda noteでは「Z世代」と一括りにされがちな彼らの中でも、各企業が特に期待を寄せる「ライジングスター」にフォーカス。生まれた時からインターネットに触れ、テクノロジーやSNSを使いこなす彼らの多彩な思考や行動を探ることで、マーケティング領域の近未来を照射していきたい。
第22回でインタビューしたのはSOMPOダイレクト損害保険(2024年10月1日にセゾン自動車火災保険から社名変更)の入社4年目の荒井望実氏。「自分に分からないことはお客さまにも分からない」をモットーに、使いやすく分かりやすいサイト構築を担ってきたWebマーケターが、目指す保険の未来とは。
Agenda noteでは「Z世代」と一括りにされがちな彼らの中でも、各企業が特に期待を寄せる「ライジングスター」にフォーカス。生まれた時からインターネットに触れ、テクノロジーやSNSを使いこなす彼らの多彩な思考や行動を探ることで、マーケティング領域の近未来を照射していきたい。
第22回でインタビューしたのはSOMPOダイレクト損害保険(2024年10月1日にセゾン自動車火災保険から社名変更)の入社4年目の荒井望実氏。「自分に分からないことはお客さまにも分からない」をモットーに、使いやすく分かりやすいサイト構築を担ってきたWebマーケターが、目指す保険の未来とは。
自分が分からないならお客さまもきっと同じ
―― 1年目からマーケティング部に配属されるのは、当時では新しい試みだったそうですね。入社・配属の経緯を教えてください。
元々は「先生になりたい」という憧れがあり、大学では教育学科で学びました。ところが、2年生の時に、さまざまなキャリアの方の話を聞く講義の中でマーケティングに携わっている方の話を聞いて、「こんな面白い世界があるのか」と、開始3分で心を鷲掴みにされてしまったんです。メーカーの方だったのですが、一般的なマーケティングの話から始まって、お店で売られているものの裏側に秘められた努力や、深い思考、やりがいもお話しくださって、全てが楽しそうだなと関心を持ちました。
そこから独学で少しマーケティングを勉強し、就職活動では教育関係の企業も受けつつ、マーケティングもやってみたいという思いから幅広く探しました。その中で、当社の採用説明会や選考に参加し、若手のうちからチャレンジを重視していることに惹かれました。私は自分の車や家を持っているわけではないので、自動車保険や火災保険に関する知識が全く無いことには不安もあったのですが、マーケティングも含めて、初めてのことへのチャレンジを後押ししてくれる会社だと思えたので、入社を決めました。
「マーケティングをやりたい」という思いは、選考の場などでも伝えていましたが、当社では、新入社員はコールセンターなどの現場でお客さまのニーズと直に触れる経験をしてから、企画部門など本社に配属されるのが一般的でした。ただ、当社はリアルな店舗ではなくインターネット通販を専門にしており、約140万人ものお客さまがご利用するWebサイトの運用を含め、マーケティング部門・機能の拡張が必要になった時期に重なりました。そのため、運よく、希望通りマーケティング部に最初から配属してもらえることになりました。最初は驚きと嬉しさでいっぱいでした。
配属後は一貫して、Webサイト周りの業務を担当しています。保険商材の内容に改訂が生じた際に、当社のWebサイトにも変更内容を反映させたり、お客さまからいただく要望をもとに改善を行ったりといったWebサイトの保守・運用です。また、お客さまが見積もりを作成するためのシミュレーションページのほか、2023年にはWebサイトをリニューアルするプロジェクトにメインの担当として携わりました。
荒井 望実 氏
SOMPOダイレクト損害保険 マーケティング部 デジタルコミュニケーショングループ主任
SOMPOダイレクト損害保険 マーケティング部 デジタルコミュニケーショングループ主任
―― 仕事上の課題をどのように克服していますか。
配属された当初はマーケティングについても、自動車保険や火災保険についても知識が圧倒的に不足していたので、とりあえず「頑張りたいです!」というやる気だけという状態でした。マーケティング部に配属されたのは同期で私だけだったので、コールセンターなど現場と関わる部門に配属された同期と話すと、お客さまや商材に関する具体的な知識の差を目の当たりにして、引け目を感じてしまったりしました。
最初は上司に付き添うような形で、上層部が出席するような会議も含めて、あらゆるミーティングに同席させてもらい、そこで飛び交う専門用語をメモして、分からないものは自分で調べたり、上司や先輩に時間をもらって聞いたりしました。チームメンバーの中にも、既に自分で家や車を持っている人や、コールセンターで長く働かれていた人もいたので、丁寧に教えてくれましたし、とにかく自分で積極的に情報を取りに行くことを意識しました。
あとは、私自身が自動車保険や火災保険に馴染みがないということも、ある意味で「武器」と捉えるようにしました。良い意味で、保険会社に染まりきっていないと言いますか、「自分が分からないのであれば、お客さまもきっと同じ」と考えて、どうすれば保険について馴染みのないお客さまにも使いやすく、分かりやすいWebサイトにできるかを、常に考えながら仕事を進めています。