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【速報】ポーラ社長にオルビスの小林琢磨氏、オルビス社長にDECENCIA山口裕絵氏が就任へ

 

ブランドの改革断行、成長実現を高く評価


 ポーラ・オルビスホールディングスは子会社のポーラ代表取締役社長に現在のオルビス代表取締役社長の小林琢磨氏、オルビス代表取締役社長に現在のDECENCIA代表取締役社長の山口裕絵氏が、いずれも2025年1月1日付けで就任すると発表した。同日付でポーラ代表取締役社長の及川美紀氏は退任し、DECENCIA代表取締役社長にはオルビス取締役執行役員 ブランドデザイン担当 サステナビリティ推進室長の西野英美氏が就任する。

 小林氏は1977年生まれの47歳。2002年にポーラ入社後、社内ベンチャーの敏感肌専門ブランド「DECENCIA」の社長を8年務め、同社売上をゼロから50億円近くまで伸ばした後、40歳の若さでオルビス社長に抜擢された。数々のヒット商品を生み出し、オルビスのリブランディングや組織改革に成功したことで知られる。

 発表によると、ポーラ・オルビスホールディングスは基幹ブランドであるポーラについて、国内事業の顧客基盤強化による持続的成長と収益性改善に取り組んでいる。DECENCIAを急成長に導き、オルビスでは「ブランドの在り方を大きく変える事業構造を改革し成果を創出」した小林氏に、国内ポーラ事業の再構築と構造改革を託すことを決断した。

 山口氏は1976年生まれの48歳。1999年にポーラに入社し、広告宣伝・PR・商品企画を担当したのち、2021年よりDECENCIA代表取締役社長を務めた。山口氏についてポーラ・オルビスホールディングスは「社長としてDECENCIAを安定成長に導いた」と評価。ポーラと同じく基幹ブランドであるオルビスのブランド価値の持続的向上と事業成長を図るため起用したと明らかにした。山口氏はポーラ・オルビスホールディングスの上席執行役員も兼務する。

 

カンファレンスで白熱スピーチ、若手育成に意欲も


 小林氏は2023年に行われた「ライジングアジェンダ(主催:ナノベーション)」で、ブランドのキャッシュフローや企業の会計資料をマーケターが理解している重要性を、「このままではオルビスが潰れると思った」と危機感を露わに熱弁し、会場を沸かせた。さらにAgenda noteが主催し、ノバセルが全面協賛する若手マーケター向けアクセラレータープログラム「Rising Academy powered by ノバセル」では「ファイナンス」の講師を務めることが決まっている。次世代を担う若手育成にも熱意を示してきた小林氏が今後、より大きな舞台でどんな価値創造を見せてくれるか注目される。

 一方、山口氏も2024年3月に行われた、直販・通販事業に携わるトップマーケターが集結するカンファレンス「ダイレクトアジェンダ(主催:ナノベーション)」に参加し、ブランドに対する顧客の信頼や愛着、絆づくりによってLTV向上を目指す意欲を示していた。同カンファレンスでは「組織・人材育成」をテーマにしたブレイクアウトセッションにスピーカーとして登壇した。

 参考記事:ライジングアジェンダ2023のセッションレポート
『このままだと、オルビスが潰れる』小林琢磨社長の顧客構造・組織改革の舞台裏

 
「ライジングアジェンダ2023」のキーノートセッションで登壇した小林氏(右)

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