CATCH THE RISING STAR #25
I-neの新ブランド創出に取り組む「フッ軽」若手マーケターが自分の考えを戦略にいれない理由【後藤瑞貴氏】
2024/12/18
- 人材育成,
幸福度を上げるブランドづくり
―― Endeavourではどのようにして新しいブランドを創出するのでしょうか。
月1~2回のアイデア会議で海外や他社の事例で「こういうのが流行っている」といった情報共有や議論が行われます。商品開発部ともやり取りしながら、とにかく試作やテストを高速PDCAで回す日々です。それ以外にも、特に東京にいるメンバーは非常に仲が良いこともあって、日常的に最先端のブランドや成分に関する情報の共有、ブランド創出のアイデアや売上拡大に繋がる会話が積極的に交わされています。
I-neはミッションとして「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness」を掲げています。先ほどのインプットの話とも繋がりますが、企画や戦略を考える際に主観を排除し、ユーザーの声を起点とするのは、ブランドのゴールが単なる売上や利益の増大だけではなく、課題解決だからです。消費者がブランドをフックにして、たとえば健康について考えたり行動に移したりするような行動変容を起こすことができれば、世の中の幸福度を上げられるかもしれません。そんな「Chain of Happiness」に繋がるような良いブランドをつくりたいですね。
―― インプットを重視しているということですが、ご自身の性格や趣味が業務に生きていると感じることはありますか。
生来、パズルなど未来を思い描きながらピースを当てはめていくのが好きなタチです。生まれて初めてもらった誕生日プレゼントは「数独」だったくらいです(笑)。個人的にはこの性格が、ブランドづくりに合っていると思っています。「こういう世界をつくりたい」というブランドのゴールがあり、そこから逆算して必要な施策やアイデアを考えていくのが向いていると感じます。
インプットに関してはかなりの「フッ軽」(フットワークが軽い)です。転職のきっかけにもなった交流会や、新しいことを体験する機会には基本的に断らず参加するようにしています。交流から仕事に繋がることは案外多いですし、刺激を受けて勉強になったり、世界観が広がったりします。フットワーク軽く、労を惜しまず出かけていくのは強みかなと感じています。習慣として本や漫画も頻繁に読むようにしていて、漫画でお気に入りは「キングダム」ですね。これも「こういう世界にしたい」と強く思う人の所に人が集まるということが表現されているので、参考になっています。
あとは、やはりテーマパークです。ディズニーリゾートは今でもしょっちゅう行きます。ショーやパレードを見るとすごく刺激を受けるし、こういう感動や影響を与えられるようなブランドを自分もつくりたいという、初心に帰らせてくれますね。
―― テーマパークはマーケターとしての初心に還れる場所でもあるのですね。本日はありがとうございました。
【上司の視点】小さな成功と大きな失敗繰り返して
伊藤 翔哉 氏
I-ne 執行役員 CSO / Endeavour 代表取締役
I-ne 執行役員 CSO / Endeavour 代表取締役
『D2C』のトレンドワードは過去の物になり、費用対効果のいいHOWを積み上げるだけの商品が成長する時代は終わりましたが、自分たちが携わる美容市場、EC化率の成長は右肩上がりです。こういったレッドオーシャンで勝つために、最も費用対効果のいい投資は若いメンバーへの投資だと考えております。
後藤君をはじめとした若いメンバーのデジタルネイティブの感覚にプラスして、当社独自のダイレクトマーケター育成プログラム(※4)を掛け合わせ、0→10 まで全て、個人で意思決定できる人材育成を行っております。小さな成功と大きな失敗を繰り返し、I-neグループを牽引するマーケターに成長していただく事を楽しみにしています。
(※4)参考記事: WBCで日本代表が優勝した背景も分析。そこにはI-neの社員教育と三井住友カードのアジャイル運営が隠されている!?【ダイレクトアジェンダ2023レポート外伝 第2回】)
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