マーケターズ・ロード 笹本裕 #04

Twitter創業者ジャック・ドーシーから学んだパーパスの重要性【DAZN Japan笹本裕】

 

笹本氏が考えるマーケター本来の役割


 情報伝達がメディアの役割だとすると、マーケティングの役割は自社の商品やサービスをより多くの人々に伝えて定着させ、そのライフサイクルを常に活性化させていくことだと思います。つまり、メディアとマーケティングは表裏一体の関係にあるのです。

 そして、私はマーケティングとはパーパスやミッションをバリュープロポジションに落とし込み、それを世の中にどう伝えていくかという一連のプロセス全体であると考えています。最後の情報発信だけではなく、そこに至るまでのすべてのプロセスが重要です。

 しかし、現代の企業では多くの場合、サイロ化(部署やチームが孤立し、情報やリソースが共有されない状態)が起こり、「自分はエンジニアだからここまでの仕事」のように役割が限定されてしまっています。そうなると、プロセス全体を一気通貫して事業を最大化することが難しくなります。それらをつなげて実行するのが、本来のマーケターの役割だと考えています。

 マイクロソフトでは、マーケティングの責任者がプロダクトのプロセス全体を熟知した上で実行に移すことを徹底していました。現代においてマーケターのやるべきことは多岐にわたりますが、その役割を忘れてはいけません。

 私はマイクロソフトとTwitterでの経験を通じて、マーケティングの本質的な役割として、プロダクト開発からユーザーへの価値提供までの一連のプロセスについてたくさんのことを学んだと感じています。
  

※第5回 DAZN Japan笹本裕氏が伝える、現代のマーケターに必要な「時間軸」の思考法 に続く
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