"Go Funny" 迷ったら面白い方を選ぶ、外資経営者のキャリア論 #06

転職で成功する職務経歴書と志望動機とは?

前回の記事:
優秀な求職者が、採用面接で犯しがちな失敗とは?
 外資系企業への転職で成功するレジュメ(職務経歴書)を分析することで、外資はもちろん日系企業にも通用する理想の志望動機や職務経歴書が完成します。
 

英文レジュメは、圧倒的に簡潔である 


 外資系企業に提出する「英文レジュメ」は、通常はA4で2ページ程度に収めるのが理想と言われています。しかし、かなりの枚数を書いてしまう人がいます。特にキャリアの長いミドルやシニア層の人です。

 いろいろな経験をしてきたので、経験したことを全部書きたい気持ちは痛いほどわかりますが、求人企業の採用担当者や面接官は、その確認にそこまでの時間を費やせません。ほとんどの場合、事前に選考書類をチェックする時間は5分以内です。長いレジュメは読まれないどころか、どこに要点があるかが分かりづらく、要約力がないと見なされてしまいます。

 また、英文レジュメでは必ず職歴は新しいものから記載します。古い職歴よりも新しい職歴で生み出した価値を企業は重視しています。新しいものは比較的詳細に、古いものは簡潔に済ますことをおすすめします。

 これらは、日本語の職務経歴書でも同じです。2ページから多くても4ページまでに収めるべきだと思います。そして、重要な新しい職歴を最初に書くほうが理にかなっています。


 

簡潔といえども、業務内容の羅列ではだめ


 全てを記載するのではなく、要約していく必要はありますが、単なる業務内容の羅列で終わってしまってはいけません。外資系企業向けのレジュメで日本式と大きく違う点は、自分がいかにその会社に貢献できるかを最大限アピールしているところです。

 こういう風に書くと、やってもいないことをさも自分がやったかのように書く「それ俺がやりました詐欺」的な職務経歴書をすすめているように勘違いされることがありますが、そうではありません。

 日本人は謙虚を美徳としているために、なかなか自分をアピールできない人が多いのですが、自身の仕事内容を「求人企業が求めていると思われることを踏まえて、どのような工夫をして、どのような実績(できれば定量的に)を残してきたか」を相手に理解できるように説明することが重要です。

 こうした内容は具体的に書くべきではありますが、詳細に記載すると冗長になってしまうので、過去の全業務を書く必要はありません。面接官が読めるのは、関心を持った3つ程度の事柄になります。

 もしその会社向けに職務経歴書をカスタマイズできるのであれば、具体的な業務を多くても5つ程度に絞ったほうが良いと思います。汎用的な職務経歴書であれば、最大、8つ程度の具体的な事例に記載しておくのが良いでしょう。 

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録