変革のカギを握るCxOの挑戦 #14

金融からファッションへ。異色の経歴を持つZOZO廣瀬文慎COOが挑むファッションDX

 

Zホールディングス傘下の効果は?


石戸 ヤフーによる買収後、Zホールディングスの傘下となりましたが、新たな価値創造やシナジーはありましたか。
  
ZOZOがZホールディングスの傘下に入ったことについて聞く石戸氏

廣瀬 Zホールディングスの傘下に入り、特にYahoo!ショッピングにとって、ファッションは非常に弱い分野だったので、お互いにしっかりと組める相手と思っています。その想いは、当初から変わらないですね。

ZOZOTOWNは、多くのブランド様を携えてYahoo!ショッピングに出店していますが、すでに2021年度ではGMV(流通取引総額)は400億円以上になっています。この数字こそが、大きなシナジーの表れなのかなと思っています。

また、Zホールディングスの中にはLINEも仲間として入っていて、LINEと当社の相性もものすごく良いと感じていますね。

石戸 たしかに、そうかもしれませんね。

廣瀬 はい。現在は、ZOZOTOWNのIDとLINEのIDを紐づけしたらポイント付与という形で連携を推進しているのですが、連携したユーザーのLTV(Life Time Value)は上がっていますね。

ユーザーとの接点として、これまではEコマースのコミュニケーションはメールが中心でしたが、LINEでのコミュニケーションによりコンバージョンが高まるということもわかってきています。

また、ZOZOTOWNには20代のユーザーが非常に多いので、メールよりもLINEのコミュニケーションに慣れている人が多いという傾向もありますね。これらも、大きなシナジーの要素です。

※後編「創業25年のZOZO、なぜ若手メンバーが活躍し続ける職場を実現できるのか【取締役兼COO 廣瀬文慎氏】」に続く
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