人生100年時代により変わるビジネス人生の設計 #03
自分のブランドづくりのために、「運」を引き寄せる方法【デジタルシフトウェーブ 鈴木康弘】
素晴らしい方に出会えることこそ「運」
第2回でもご説明した「デジタルシフトの波」は社会に影響を与え、これからもっと大きな影響を与えていきます。その流れの中、各企業は悩み、方向性を模索している現状に、少しでも自分の経験が役に立てたらという思いからです。一人きりのスタートでしたが、採用活動をすることなく、前職、前々職の仲間たちが、そのビジョンに共感してくれて、一人、また一人と加わってくれました。今は、8人の仲間と仕事をしています。
また、今までの一緒に仕事をした方々から「鈴木さんにお願いしたい」と創業早々に仕事をいただき、創業初月から黒字化、今では20社程度の顧客をサポートさせていただいています。そして、プレジデント社の編集長からお声掛けいただき、本の出版(『アマゾン・エフェクト』プレジデント社)もさせていただき、その後、講演などの依頼も沢山いただいています。
正直、「皆なんでこんなに良くしてくれるのだろう?」と思いましたが、今まで積み上げてきたことが、結果、自分のブランドになっていたのではないかと思います。
そして、そういった素晴らしい方々に出会い、一緒に仕事ができていることこそ「運」が良かったのだと、本心から思います。
「運」は結果を大きく左右します。そして「運」は、自分ではコントロールができないものでもあります。しかし、「運」を少し自分に引き寄せることはできるものだと思います。
その方法とは、「真剣に取り組む」ということです。
「運」をつかむために必要なこと
そんなことかと思われるかもしれませんが、真剣に取り組むと、その姿勢、気持ちは周りに伝わります。すると、自然とまるで引力のように、同じように真剣に取り組んでいる人と出会う機会が多くなります。真剣に取り組む人が集まると、自然に前向きな会話が始まり、自然に議論が沸き起こります。そして、お互いに刺激を受け合い、より前向きになってきます。この状態が、自然に「運」を少し呼び寄せると思います。
自分を振り返っても、うまくいったときはリスクを背負い真剣に取組んだときですし、うまくいかなかったときは、リスクを嫌い、安全に取り組んだときだったことが多かったと思います。
私も決して若いとは言えない歳になりました。
しかし、人生100年時代と考えると折り返したばかりです。これからも「高い志で真剣に挑戦した生き様を歩む」を実践していきたいと思いますが、同時に、これからの若い人たちに少しでも自分の経験を伝えていけたらと思うようになりました。
社員たちにも常に言い続けていることは、「自分の飯は、自分で食べられるようにしなさい」「いつかは自分で起業できるように頑張りなさい」と言い続けています。
その意味は、起業家を目指すことは、おのずと自分のブランドを磨くことに繋がるからです。自分のブランドを磨くことは、「高い志で真剣に挑戦した生き様を歩む」ことだといいましたが、その最も近道が、起業家を目指すことだと思っています。
それは、アジェンダノートを読んでいるマーケターの皆さんも同じです。次回は、起業家を目指すことは、自分のブランドをつくり上げる近道だというテーマで話をすすめていきたいと思います。
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