EUROPE TOUR2019ツアーレポート #01

欧州の最先端マーケティングを体感。ネスレ・LAKE STAR・VICE訪問で感じたこと【ツアーレポート】

歯ブラシは人の歯を磨くもの? 生活の問題を解決するもの?

■4社目:SINNERSCHRADER


 4社目に訪れたのは、アクセンチュアの傘下にあるエージェンシーSINNERSCHRADER(ドイツ・ハンブルク)です。なんと、朝の訪問だったのですが、ドイツらしく白ソーセージとビールをご用意いただきました(笑)。



 彼らは、「ビジネスコンサルタント×エージェンシー」としてのノウハウを最大限に活かしたビジネスを展開しています。さまざまな事例を交えてプレゼンテーションしてもらった中で、印象的だったのはこのスライドです。



 「歯ブラシが人の歯を磨くものか、生活の問題を解決するものか考えよ」

 Googleの共同創立者でもあるラリー・ペイジの格言です。何か新しいプロダクトを考えるとき、商品が先か、広告が先かをよく考えること。そして、そのプロダクトは生活の中で問題を解決するものか、生活スタイルそのものが変わるもの(例:iPhone)なのか。さらに、生活に必要なサービスの中で、どこに当てはまるのかを常に考える。生活の中にヒントがあることを忘れてはいけない、ということに気づかされる言葉です。

 また、同社が手がけたアウディの事例を紹介します。後部座席に座っている人は酔いやすく、運転もしないので時間を持て余してしまいます。彼らはそこにエンターテインメントとしての可能性があると考えました。同社が開発した“Holoride(ホロライド)”というサービスは、ドライブ中に後部座席の人はVRグラスを装着することで、クルマからもセンサーが出て、非常にリアリティのあるゲームの世界に連れて行ってくれる、というものです。CES2019にも出展され、Best of CESにも選ばれました。


 


 ※後編「GDPRが施行された欧州訪問で感じた、自社でデータを持つことの重要性」に続く
 
ナノベーションは、SXSWやCESなど海外カンファレンスへの視察ツアーを実施予定です。ご希望があれば、訪問先のアレンジも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。 ナノベーションのツアー http://nanovation-jp.com/
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GDPR施行の欧州訪問で感じた、自社でデータを持つことの重要性【ツアーレポート】
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