マーケティングアジェンダ2021外伝 #02

アントラーズ小泉氏、オルビス小林氏によるキーノート「テクノロジーの歴史から人の求めるモノはどう変化を遂げたのか?」【マーケティングアジェンダ2021レポート外伝_第2回】

前回の記事:
元ネスレ高岡浩三氏、ファミマ足立光氏によるキーノート「イノベーションメソッドの根本に迫る」【マーケティングアジェンダ2021レポート外伝_第1回】
 キラメックスでマーケティングを担当している福田保範です。2021年10月27日から3泊4日で行われたマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ2021」に参加しました。キーノートとラウンドテーブルディスカッションがとても参考になる内容でしたので、いちマーケターとしての見解を入れつつ全4回に渡りレポートします。

 第2回は、キーノート 「#2 『スポーツ』と『人間理解』。テクノロジーの歴史から人の求めるモノはどう変化を遂げたのか?」と題した、鹿島アントラーズFC 代表取締役社長 兼 メルカリ 取締役Presidentの小泉文明氏と、オルビス 代表取締役社長の小林琢磨氏のキーノートレポートになります。おふたりはプライベートでも仲が良いとのことですが、オープンな場での対談機会はレアかと思います。大変面白い内容になりましたので、ぜひご覧ください。

 前回紹介した、ファミリーマートの足立さん、元ネスレの高岡さんのセッションの内容ともリンクする箇所が多く、先に見ていただくと理解が深まります(第1回のレポートはこちら)。
 

デジタルコミュニケーションの歴史から潮流を見る

 まずは小泉氏から、デジタルコミュニケーションの歴史を交えていま必要となる考え方についての整理がありました。

小泉 ガラケー登場から個人の情報発信が始まり、2010年から各機能がアプリベースに変化している。



 当たり前のように感じますが、改めて整理するといまユーザーが行っているデジタルコミュニケーションのポイントが明確になります。

 <ポイント>
 ・カメラの出現がキーになった。情報が軽い方に流れている
 ・表現、承認欲求の高まり。
 ・投げ銭などマネタイズが進化(考え方も機能も)
 ・自分が納得できるか。商品、サービスの文脈が大事に。
 ・常時接続(繋がり)がキー。ネットワークの中に生きる。

続いて「テクノロジーの進化とは?」という内容が話されました。

小泉 以下二点がテクノロジーの進化によって生み出されている。ひとつめは、Power to the people、個が「エンパワー」されること。2つ目は、その人がその人らしく表現できる、存在できる(多面性)こと。エンパワーは、自分に合った生き方をする,つまりその人らしく生きるということ。テクノロジーによって、自己表現がしやすくなる社会になる。また、コロナで未来が早くきた。企業が一気にDXに寄せていかざるを得なくなり、強制的に進んだ。

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録