ネプラス・ユー大阪外伝 #05

マーケティングは、「かしこく」なりすぎてしまったのか?【ネプラス・ユー大阪2022レポート外伝 第5回】

前回の記事:
日本コカ・コーラCMO和佐氏が語る、8つの信念とは【ネプラス・ユー大阪2022レポート外伝 第4回】
  オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックスでマーケティングを担当している福田保範です。2022年7月21日と22日に行われたマーケティング・カンファレンス「ネプラス・ユー大阪」に参加しました。そのレポートの第5弾です。

  今回は「なぜコミュニケーションは嫌われるのか?(あんたら、かしこすぎるねん) 」というタイトルで、スピーカーにシャープマーケティングジャパン デジタルマーケティング部の山本隆博氏、フリーランス クリエイティブ・ディレクター&コピーライターの日下慶太氏、モデレーターに近鉄都ホテルズ 営業企画部執行役員の能川一太氏が登壇したセッションを紹介します。

  山本氏は、シャープのTwitterアカウントの中の人として有名です。Twitterに触れたことがあれば、おそらく知らない人はいないと思います。日下氏は、商店街ポスターなどクリエイティブを生み出している人で、これまた特徴的なアプローチの数々です。



 マーケターは賢くなりすぎてしまい、それによって生じた弊害について、改めて考え直さなければいけないなぁと感じたセッションです。ぜひ事業主の人に読んでほしい記事です。

 また、モデレーターである能川さんもアジェンダノートでレポート記事を掲載されていますのであわせてご覧いただければと思います。今回は私からの視点でレポートします。

 それではどうぞ。
 

ターゲットではないユーザーを暴力的に除外する


チャールズ・ブコウスキーの名言である「インテリは、簡単なことを難しく言う。芸術家は、難しいことを簡単に言う」を引用し、みんな「かしこく」なりすぎであるという日下氏の問題提起からセッションが始まりました。
    
フリーランス クリエイティブ・ディレクター&コピーライター
日下 慶太氏

「かしこさ」に関して、山本氏は「デジタルマーケティング部に身を置くと、かしこすぎて、もやもやすることがあります。ターゲットに対する解像度が無茶苦茶高く、それ故に当てはまらない人は除外するという暴力性。ときには、解像度をぼんやりしたほうが嫌がられない対応になるのではないか?」と話します。

 たしかに…多くの企業がターゲット以外には刺さらない言葉を使って、ターゲット以外を無視するくらいのプロモーションをしてしまっているのではないでしょうか。

「ターゲットを定めないといけない。それに対してメッセージが少しでもずれたらいけない。言い換えると、それ以外の人は無視してもよい」

 なぜかそのような認識が正しいこととして、蔓延してしまっている気がします。もちろん、しっかりとターゲットを定めなければ、誰に何のために何を話しているのかさっぱりわからなくなるため、大事なのはいうまでもありません。しかし、どちらがよいというのではなく、どちらの視点も大事という話です。

 マーケティングが分析や戦略、戦術、ターゲティングなど、かしこくなりすぎたせいで、かえってその幅を狭めたりしていませんか、という問いかけになります。では、どうしたら「かしこくならず」に、消費者視点でものを伝えられるようになるのでしょう。その解決策を3つの視点で話しました。

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録