B2Bアジェンダ2022外伝 #03

データ活用が浸透していない組織で、マーケターのあるべき振る舞いとは?【B2Bアジェンダ2022レポート外伝 第3回】

前回の記事:
売上を10倍の200億円に。ペイント業界のリーディングカンパニー武蔵塗料の企業変革の真髄【B2Bアジェンダ2022レポート外伝 第2回】
  オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックスでマーケティングを担当している福田保範です。2022年10月12日、13日に行われたBtoB企業のマーケティング部門の責任者が集結するカンファレンス「B2Bアジェンダ2022」に参加しました。今回は、そのレポートの第3弾です。

「データの正しい掘り当て方と組織としての向き合い方」というテーマで、リンナイ 営業本部 DX推進グループの加賀将之氏、NEC IMC統括部 マネージャーの中島拓也氏、新田ゼラチン 商品企画部 部長の毛利英輔氏、パイオニア チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)の石戸亮氏の4人が議論しました。データ活用における各組織のステージと、社内でデータ活用を推進するための活動、今後のB2B企業におけるデータの重要性など、重要なポイントを紹介します。
 

データ活用における組織のステージを俯瞰する


 冒頭に石戸氏がデータにおける組織のステージの違いを紹介しました。図には、一般的に出るような会話や発言が補足され、とてもイメージしやすいです。どのステージに自分の組織がいるのかを考えながら見ることで、次に何をすべきかがより明確になるでしょう。
   
データにおける組織のステージは?

パイオニア チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)
石戸 亮 氏

 今回は「データ」をテーマにしたセッションということで、石戸氏からB2Bアジェンダ参加者に各企業のデータ活用に関しての事前アンケートを取っており、その結果発表がありました。これだけでも非常に参考になります。
   
データにおける所属組織のステージ

 B2Bアジェンダに参加するような、マーケティングに対して意識が高い企業のアンケートというバイアスがあるにも関わらず、データにおける所属組織のステージでは「③認識がある」が6割を越えています。「①抵抗感がある」、「②興味がある」の段階も含めると、4社に3社はデータ活用すべきという認識はあるものの、実際の活用までは至っていないことがわかります。
  
普段関わりのあるデータの種類を教えてください(複数回答可)

 また、普段関わりのあるデータの種類では、SFA(Sales Force Automation)などのリードやコンタクト情報、自社サイト、メール、デジタル広告といったデータに触れる機会が多いようです。しかし、リードやコンタクト情報以外のデータ活用は、6割以下にとどまっています。
  
データに関わる専門組織と人材について

 データに関わる専門組織と人材についての調査では、専門組織やメンバーはあまり設けられていないようで、既存業務の傍らでデータ収集、整備、分析、活用などを行っている企業が大半でした。おそらく同じ状況だと感じた人も多いのではないでしょうか。

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