ダイレクトアジェンダ2023 #05

「ダイレクトアジェンダ2023」開幕、トップマーケターが鹿児島に集結、テーマは「Deep Dive Into Narrative」

前回の記事:
「ライブコマース」「EC物流」「データ活用」を徹底議論、ダイレクトマーケティングの新潮流とは 【ダイレクトアジェンダ2023 登壇者続々決定】
 

ダイレクトマーケティングの変遷と未来を議論


 直販・通販事業に携わるトップマーケターが集結する合宿型カンファレンス「ダイレクトアジェンダ2023(主催:ナノベーション)」が3月23日、幕を開けた。国内外のECや通販などに関わるトップマーケターが城山ホテル鹿児島(鹿児島市)に集結し、会場は熱気に包まれた。

 初日のオープニングキーノートは「ダイレクトマーケティングの現在と未来。今後3年間で起こるイノベーションは何か?」というテーマで、アンカー・ジャパン CEOの猿渡歩氏、FABRIC TOKYO CEOの森雄一郎氏、サントリーウエルネス メディア部 主任の藤澤周平氏がスピーカーとして登壇し、シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏がモデレーターを務めた。

 今年で7年目を迎えた人気キーノートになり、最前線で活躍する経営者・マーケターが各マーケティング施策の実施状況を共有し、その共通点や相違点を導き出しながら「いま取り組むべきこと」「3年後を見据えて、これから取り組むべきこと」を議論した。さらに今回は新たに「事業を拡大していくために、大切にしていることは?」と投げかけ、各企業が成長するために何が重要で、何を伝えるべきかなど、マーケティングの根幹についても議論された。

ステージでギターを弾いている男性

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オープニングキーノート(左から)西井氏、猿渡氏、森氏、藤澤氏。
 

ダイレクトマーケティング注目の「クイックコマース」を徹底討論


 2日目も見どころ満載の公式セッションが行われた。「顧客体験の常識が覆る?『クイックコマース』が紡ぐ個客体験」というテーマで、ヤフー リテールEC事業本部長の輿水宏哲氏、ウーバーイーツジャパン Head of Sales 新規事業部門の野村佳史氏が登壇。短時間で手軽な購買体験は、消費者にとって時間や場所で制限されないというメリットがある。このクイックコマースの市場拡大に伴い、顧客体験はどのように変化するのか。それによって生まれる新たな課題や今後の可能性について、海外事例も踏まえて議論を深めた。

 今回、鹿児島で開催されている「ダイレクトアジェンダ2023」のテーマは、「Deep Dive Into Narrative 」になる。Narrative(ナラティブ)は「物語」や「語り」を意味し、マーケティングの文脈では企業側から発信するストーリーではなく、消費者自身が持つ物語に寄り添うことを指す。3年前に開催した「ダイレクトアジェンダ2020」はNarrativeをテーマに掲げて、消費者一人ひとりの物語に寄り添うダイレクトマーケティングを展開していくために必要な考え方や手法を議論した。

 あれから3年が経ち、コロナ禍で消費者を取り巻く環境は大きく変化し、一人ひとりの消費者の感じ方や体験が異なることが当たり前になった。そのため、それぞれの消費者の立場に合わせたサービス提供がより重要になってきている。今回は、改めて「Narrative」という概念を深掘りし、消費者に寄り添う重要性についてキーノートを中心にさまざまな視点から分析していく。

マップ が含まれている画像

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ダイレクトアジェンダ2023 公式サイトは、こちら

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