ダイレクトアジェンダ2024 #05

「ダイレクトアジェンダ2024」開幕、オープニングセッションに中川政七商店 代表の中川政七氏が登場

前回の記事:
三菱商事とエアークローゼットが見据える、2024年問題とEC物流の未来【ダイレクトアジェンダ2024セッション紹介】
 

「ライフスタンス」をテーマに徹底討論


 2024年3月7日、直販・通販事業に携わるトップマーケターが集結する合宿型カンファレンス「ダイレクトアジェンダ2024(主催:ナノベーション)」が、城山ホテル鹿児島(鹿児島県鹿児島市で)で開幕され、会場は熱気に包まれた。

 初日のキーノートセッションは、これまでダイレクトマーケティングの潮流と現在地を探るセッションが恒例となっていたが、今回は新たな試みとして、全体テーマである「ライフスタンス」の理解を図るためのセッションが行われた。「ライフスタイルの時代からライフスタンスの時代へ」と題して、「ライフスタンス」の提唱者である中川政七商店 代表取締役会長の中川政七氏がスピーカーとして登壇し、シンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏がモデレーターを務めた。

 「ライフスタンス」とは、中川政七商店 代表取締役社長の中川政七氏が2010年頃に生み出した造語であり、商品やサービスが溢れる現代において、消費者行動に移り変わりが生じていることに関連する言葉である。これまで商品に「安心」を求めていた消費者は、「憧れ・共感」を抱くライフスタイルへと変化。いまでは、企業が掲げるビジョンと消費者の生き方への姿勢、すなわち両者の「ライフスタンス」が共鳴し合った時に生まれた「信頼」が、消費者行動の指針となっていると提言している。

 セッションでは、中川氏が中川政七商店の成り立ちや歴史から、ブランドとして認知されることの重要性を語り、現代における「マーケティング」と「ブランディング」の違いを示した。その上で、今回の全体テーマである「ライフスタンス」の真意や「ブランドをつくる要素は総力戦である」(中川氏)と語るなど、ダイレクトマーケティングの領域に限らず、企業として大切にするべき姿勢やスタンスについて深掘りした。3日間にわたるカンファレンスのテーマに関する議論ともあり、参加者にとっても学びをより深められる時間となった。

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ダイレクトアジェンダ2024のキーノートセッションにて登壇する西井氏と中川氏。

ダイレクトマーケティングの現在と未来について考える


 2日目も見どころ満載のセッションが行われる。キーノート#2では、「ダイレクトマーケティングの現在と未来。今後3年間で起こるイノベーションは何か?」というテーマで、I-ne 執行役員/CSOの伊藤翔哉氏、mederi 代表取締役の坂梨亜里咲氏、ディー・エヌ・エー Pococha事業部マーケティング部長の村口賢一郎氏がスピーカーとして登壇する。本セッションのモデレーターを初回から務めるシンクロ 代表取締役社長の西井敏恭氏とともに、変化の激しいVUCA時代におけるイノベーションが直販・通販にどう影響を及ぼすか、将来を見据えた議論を交わす予定だ。

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ダイレクトアジェンダ2024 公式サイトは、こちら

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