Rising Academy powered by ノバセル ~若手マーケターの登竜門~ #03

【参加募集中】無料の若手マーケター育成「ライジングアカデミー」、講師がメッセージ「血肉となるスキルを」

前回の記事:
現役トップマーケターが若手マーケターに直接伝授、ノバセル田部正樹氏が語る無料マーケター育成「ライジングアカデミー」の意義
 次世代を担う若手マーケター育成を目的とするアクセラレータープログラム「Rising Academy powered by ノバセル」(以下、ライジングアカデミー)の開講日が11月8日(チームビルディング/講師:祖谷考克氏)に迫ってきた。マーケティングプラットフォームを運営するノバセル(代表取締役社長 田部正樹氏)の全面協賛により、無料(事前審査あり)で参加できる本プログラムには、続々と受講希望者が集っている。

 主催するマーケティング専門Webメディア「Agenda note」の本記事は、講師を務める現役トップマーケターに聞いた本プログラムへの抱負と参加者へのメッセージを紹介。チームビルディングにマーケティング戦略、CRM…。マーケターに求められるスキル・ノウハウに高度に精通し、今も最前線で戦う現役マーケターでもある講師陣の熱意に触れ、本プログラムへの意欲を高めてほしい。
 

祖谷考克氏「血肉となるチームビルディングスキルを」

 
みずほフィナンシャルグループ コーポレートブランドディレクター
 博報堂にて約15年、ブランドマネジメントからデジタル領域での戦略企画/プロデュース業務も担う。2013年よりアドビに参画、ビジネスコンサルタントとして顧客のデジタルビジネスを推進。2018年、新組織を日本で立ち上げ、経営視点からの中期的なデジタル変革の戦略策定を支援。2020年12月からはDXマーケティング部門を統括、グローバル組織の中で国内のB2Bマーケティングの変革に従事。2023年10月より現職。〈みずほ〉のコーポレートブランド確立と企業風土改革に取り組む。富山県出身。

 これからの時代を担う若手マーケターの皆さんの、少しでも成長の機会に繋がればと思い、喜んで引き受けさせていただきました。

 人が集まりさえすればチームとして機能するわけではありません。私自身、キャリアの変遷とともに、クリエイターやマーケター、さらにクライアントといったさまざまな関係性のメンバーと数多くチームを組成し、その度にさまざまなアプローチでより良いチームのあり方を模索してきました。近頃は多様な情報にたやすくアクセスできるようになり、チームビルディングについての学びの機会もさまざまなところに転がっているかと思います。一方、中には表面的な部分に触れただけのものであったり、注目を集めるために必要以上に尖らせたものなども散見されます。

 今回の講義では「”他所行き”の理論」ではなく、実体験の中で抱えた矛盾も含めて私の考えるチームビルディングについてお伝えし、皆さんの新時代の感性との化学反応を通じて皆さん自身の血肉に変えていただけるような内容をお届けしたいと考えております。

 マーケターに限らず、チームビルディングはあらゆる場面で必要なスキルです。より大きな影響力を持つ立場になればなるほど、その重要性は増していきます。ぜひ皆さんのチームビルディングスキル向上の一つのステップとすべく、ご参加いただければ幸いです。
 

尾澤恭子氏「良質なインプットが良質なアウトプットをつくる」

 
Dazzle Fusion Inc. 代表
 内資メーカーの広告宣伝部を経て1999年にシリコンバレースタートアップに参画。オンライン決済、ウェブホスティング・サイト製作、マーケティング、ショッピングマガジンなどの事業をゼロから立上げ成長させる。2008年に帰国後、複数の事業立ち上げ経験を強みにテンピュール・シーリージャパンのマーケティング統括、フライシュマン・ヒラード ジャパンのヴァイス・プレジデント、オリックス株式会社のデジタル戦略リードを経てコアラスリープジャパンにマーケティング統括として参画。戦略の見直し、商品開発、新規事業立ち上げ、メンバー育成などを通じ業績をV字回復、成功へと導く。2024年10月に独立、マーケティングコンサルティングを行うDazzle Fusion Inc. 代表。

 今回、講師を引き受けた理由は大きく2つあります。

 私は元々、マーケティング志望ではなく、リニアなキャリアを描いてきたわけではありません。ただ目の前の課題を解決したいということを愚直に追い求め、自分に足りないものを学びながら実践してきました。米国から帰国した時は既に30代後半で、キャリアとして分かりやすい実績もなく、いわばゼロからの出発でしたが、経営大学院でMBAを取得するなどプロからきちんと学んだことが、すごく良かったと思っています。良質なインプットだけが良質なアウトプットをつくれると、その後のキャリアで実感しました。

 もちろん成功に近道はありません。ただ、経験者から質の高いインプットを得ることは、成功の確率を上げるのに有効です。私自身が学びの大切さを実感しており、お役に立てる場所があるなら、後続の若い世代に還元していきたいと思ったのが、講師を引き受けた大きな理由です。

 もうひとつは、特に女性マーケターの励みになればと思ったことです。日本のマーケターは女性が非常に少ない。キャリア的には「遅咲き」の私でもマーケターとして成長できたので、焦らなくても、諦めなくても大丈夫だと、お伝えしたいですね。

 ノバセルの田部正樹さんとお話ししたとき、「マーケティングは商売そのもの」と仰ったのが、「ビジネスを成功させるための一切合切」と考える私のマーケティング観ととても近いと感じました。企業によっては広告宣伝に寄っている場合が多いですが、マーケティングを成功させたいなら経営者視点にならなければなりません。

 「とは言え、自分はSNSだけを任されていて、それ以上のことはできない」と考えるマーケターもいるかもしれません。そこで思考停止するかどうか、決めるのは自分自身です。売上や利益までのメカニズムや全体像を知り、因数分解して、自分が直接影響を及ぼせる部分とそうでない部分を把握することで、売上を上げるためにできることは必ず見つかるはずです。

 私たちの思考や行動はインプットからできています。長丁場の連続講義は、途中で挫けそうになる時もあるかもしれません。そんな時は「アウトプットの質を決めるのはインプットの質だけ」だと、思い出していただきたいです。
 

小森正詩氏「アフターデジタル時代の顧客関係強化を」

 
エムアイフードスタイル 総務本部長 執行役員
  神戸大学卒業後、伊勢丹に総合職として入社。百貨店の雑貨、食品領域のバイヤー、販売責任者を経験。2011年からは経営企画職に従事し、年次予算の策定や中期経営計画の策定に携わる。また、ビジネスにおける成長戦略の策定や新規事業の育成にも取り組み、直近では、事業会社のマーケティング部門に所属し、顧客の識別化や優良顧客化の仕組みを推進。

 小売業に従事する中で、売上の因数分解は非常に重要ですが、大企業にいるとPR、宣伝、展開など一部分しか関わることができず、マーケティング全体を理解することができません。しかしながら、構造的に売上全体を理解し、打ち手を構築することは、VUCAの時代に非常に重要で、一部のマーケターのみに必要な能力ではありません。

 今回の講義は、教科書的な大学の授業とは異なり、実践を担ってきたビジネスマンの生の声を体系的に学べる素晴らしい企画だと思います。私は実際の経験を通じて得た知識や洞察が少しでも参加者の役に立てるのであれば、喜んで参画させていただいています。

 前職では、リテールのCRMを5年間担当していました。デジタルマーケティングのCRMとは異なり、顧客の識別やLTVの可視化など、リアルな環境での苦労を経験しました。今回の講義では、そのようなリアルな課題に取り組んできた経験を共有したいと思います。

 百貨店は江戸時代からCRMを進化させるために試行錯誤を重ねてきました。百貨店の過去の知見や顧客インサイトの積み上げを生かして、古くて新しいCRMの形成にどのように関わってきたのかをお話しすることができればと思っています。

 以上のような経験を通じて得た知識と洞察を、参加者の皆さんと共有し、アフターデジタル時代の顧客関係性強化と収益向上に向けた取り組みを、皆さんに汲み取っていただければと思います。
【ライジングアカデミー】 公式サイトはこちら  

ライジングアカデミー 開催概要

 
名称
Rising Academy powered by ノバセル
日時
2024年11月8日~2025年9月(第1期)
毎月1-2回程度(予定)
会場
ラウンジ(株式会社ナノベーション内)
東京都渋谷区広尾5-17-10 EastWest 5F(会場参加:毎回先着40名)
Zoom(オンライン):
開催日が近くなりましたら事務局より視聴URLをお知らせいたします。
参加者
若手マーケター100名(推薦人を必須とした上で審査制)
参加費
無料
主催
Agenda note
特別協賛
ノバセル株式会社

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