Rising Academy powered by ノバセル ~若手マーケターの登竜門~ #04

【10/18一次締切】無料の若手育成「ライジングアカデミー」、現役トップマーケター講師がエール「信頼されるマーケターに」

前回の記事:
【参加募集中】無料の若手マーケター育成「ライジングアカデミー」、講師がメッセージ「血肉となるスキルを」
 次世代を担う若手マーケター育成を目的とするアクセラレータープログラム「Rising Academy powered by ノバセル」(以下、ライジングアカデミー)は10月18日(金)に一次締切を迎える。マーケティングプラットフォームを運営するノバセル(代表取締役社長 田部正樹氏)の全面協賛により、無料(事前審査あり)で参加できる本プログラムには、続々と受講希望者が集っている。

 主催するマーケティング専門Webメディア「Agenda note」は、講師を務める現役トップマーケターに本プログラムへの抱負や参加者に心がけてほしいことを取材。前回は初回開講日(11月8日)にトップバッターを務めるみずほフィナンシャルグループの祖谷考克氏らのメッセージを紹介した。

 今回はデジタルプロモーション講師のd.stylux代表取締役 木村真紀氏、マーケティング戦略の講義を担当する花王の廣澤祐氏に、若手育成に対するそれぞれの思いを聞いた。最前線で戦う現役マーケターでもある講師陣の熱意に触れ、本プログラム参加への意欲を高めてほしい。
   

木村真紀氏「他部署から信頼されるマーケターに」

 
d.stylux 代表取締役
 サン・マイクロシステムズ(現 日本オラクル)にてダイレクトセールスを経験後、トレンドマイクロとクロックス・ジャパンにおいて、一貫として B2C Ecommerce及び、B2C デジタルマーケティングの日本責任者として、スタートアップフェーズから売上拡大に貢献。獲得型ECプロモーション、デジタルマーケティングといった過去の経験を活かし、2021年春よりパイオニアにおいてB2C Ecommerceとデジタルマーケティングの立上を行う。

 皆さん、私はこれまでトレンドマイクロやクロックス・ジャパンでB2CのEコマースやデジタルマーケティングの日本における責任者を務めてきました。振り返ってみると、日本で一貫してB2Cのデジタルマーケティングを担ってきたキャリアは案外珍しいかもしれません。そこで得たものを皆さんと共有できることをとても楽しみにしています。

 私が大切にしてきたのは、チームで結果を出すことです。新人や経験の浅いメンバーも含め、全員で挑戦し、学び、成長する環境づくりに力を入れてきました。そしてそのメンバーたちが、今も第一線で活躍している姿を見ると、本当に嬉しいです。

 Eコマースやデジタルマーケティングでは、皆さん一人ひとりの役割が大切ですが、常に全体を見据えることが重要です。例えば、検索広告のCPAを下げることは一つの目標ですが、チーム全体でEコマースの売上を伸ばすという大きな共通目標を忘れないでください。自分の仕事がチームや会社全体にどう貢献しているのかを意識することで、モチベーションがさらに高まり、成果もついてきます。

 マーケティングの本質は、利益を創出することです。時には泥臭い作業も必要ですが、利益に直結する戦略を描けることが成功の鍵です。さまざまな部署との連携や技術的な理解が必要となる分野ですが、そこにやりがいと成長の機会があります。

 皆さんには、他部署から「マーケティングのおかげで売上が上がった」と言われるような、信頼されるマーケターになってほしいと思います。自分を限定せずに、広い視野を持って挑戦していってください。私の経験が少しでも役立つよう、全力でサポートします。ともに頑張りましょう!

 

廣澤祐氏「戦略リテラシー向上を」

 
花王 DX戦略部門 インタラクティブプラットフォーム統括センター オウンドメディアインプリメント部
  2015年に新卒として花王へ入社し、広告宣伝部(現メディア企画部)にてデジタルマーケティングを3年経験したのち、化粧品ブランドのマーケティングに3年従事。2021年1月より新設されたDX部門にて社内のデジタル化を推進、2023年より現職。
【その他の経歴】
2020年よりデジタルマーケティング研究機構 U35 Project プロジェクトリーダーを務める。2021年に一橋大学大学院 経営管理研究科(MBA)を修了したのち、現在は同大学院の博士後期課程に在籍しイノベーション・マネジメント / MOTの研究に従事。その他、メディア連載やイベント協力などを務める。

 この度は連続講座の講師という今まで経験したことのない機会を頂き、感謝申し上げます。 講師を引き受けた理由は2つです。第1に、今回は対象が自分と同世代あるいはそれよりも若手の方々ということで、百戦錬磨の諸先輩方とは異なり、同じ現場担当者の目線から等身大で直面する課題や乗り越え方について、自分でも何かお伝えできることがあるかもしれないと考えたためです。第2に、私自身、自ら若手と名乗るのが憚られる年齢になってきており、自分よりも若い世代の方々と交流する機会がだんだんと減ってきているためです。今回の場を通じて、私も若手の皆さんから新たな気づきを吸収したいと思います。

 私は「マーケティング戦略」のコマを担当します。新卒からデジタルマーケティングを経て、一介の担当として化粧品のブランドマネジメント業務を経験してきました。マーケティングの捉え方には、マーケティングとは経営そのものであるとする「マネジリアル・マーケティング」がありますが、今回の参加者は、経営視点よりも現場視点、つまり、「マーケティング・オペレーションズ」に日々向き合っている方が多いかと思います。

 このような、マーケティングという概念そのものの違いの説明から、戦略論において基本となるフレームワークの確認を行い、現場としては何をどこまで預かっているのか、マーケティング・オペレーションズの中で担当一人ひとりが考え、実行していくべき範囲はどこからどこまでなのか、マーケティング戦略を遂行するという視点で、基本から講義を行います。

 また、形式としては、当日の講義に加えて、講義の1カ月前に事前課題を提示し、講義当日にその課題にそったWSを検討しています(※内容は変更になる可能性があります)。

 連続講座と言っても、毎回、講師もテーマも異なるため、たった一度の講義で全てを身に着けるのは難しいでしょう。そのため、本講義では守破離の守、すなわち、「戦略的思考」の基となる基本的な言葉を知る、フレームワークを知る、フレームワークを基本の型にそってまず使ってみる、というところまで行う予定です。

 先述の通り、私の講義で扱うのはマーケティング戦略の基本のキです。そのため、本講義を受けたからと言って、すぐに何かができるようになる、革新的なマーケティング施策を実現できる、ということはないでしょう。

 私が一橋大学大学院のMBAで受講した経営戦略論の担当だった沼上幹先生によれば、戦略リテラシーには3つの階層があります。第1階層は、基本の言葉の意味を知り、分類できるようになる知識を身に着けた状態です。第2階層は、得た知識やフレームを用いて戦略的課題を見出し、セオリーに基づいた判断ができる状態です。第3階層は、目の前にある現象や情報からより深いレベル、現象の背景にある構造を理解し、戦略的な問いや仮説を展開し、解決できる状態です。

 人間の思考は、基本的に言葉という記号を用いて構成され、その記号を用いて他者とコミュニケーションをしています。しかしながら、ビジネスシーンにおいても、多くのビジネスパーソンが一つひとつの言葉について、“なんとなくの認識”で使っているのが実態ではないでしょうか。つまり、戦略リテラシーの第1階層ですら、実はないがしろにされているということです。

 本講義では、この戦略リテラシーの第1階層と第2階層の入口まで扱う予定ですが、当然、全ての言葉やフレームワークを解説しきることはできません。そのため、私の講義はただのきっかけです。講義を経た皆さんが、講義後も自分自身で戦略リテラシーを向上していくための入口になれればと考えています。
  【ライジングアカデミー】 公式サイトはこちら  

ライジングアカデミー 開催概要【10月18日(金)一次締切】

 
名称
Rising Academy powered by ノバセル
日時
2024年11月8日~2025年9月(第1期)
毎月1-2回程度(予定)
会場
ラウンジ(株式会社ナノベーション内)
東京都渋谷区広尾5-17-10 EastWest 5F(会場参加:毎回先着40名)
Zoom(オンライン):
開催日が近くなりましたら事務局より視聴URLをお知らせいたします。
参加者
若手マーケター100名(推薦人を必須とした上で審査制)
参加費
無料
主催
Agenda note
特別協賛
ノバセル株式会社

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