リテールアジェンダ2024 #03
なぜ使われない? KKD(経験・勘・度胸)を越えたデータ活用とは? 注目セッションが続々決定【リテールアジェンダ2024】
国内外のリテールとメーカーのマーケターが集結するカンファレンス「リテールアジェンダ2024(東京・大手町三井ホール/ナノベーション主催)の開催が2024年11月11~12日に迫ってきた。8回目となる今年のテーマは「Data to Impactful Actions」。さまざまな手法でデータ収集が可能になる一方、保有するばかりで活用が不十分という声も多く聞かれる昨今。データのファクトとマーケターの知見を掛け合わせ、数値的なインパクトへと昇華させるプロセスを探索する本カンファレンスでは、マーケター必聴のセッションが次々と決定している。
リテールとメーカーのデータ活用においては、保有するデータや目的意識の違いから、連携の難しさが長年の課題になってきた。近年、テクノロジーの発展やIMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)、リテールメディアの台頭といったさまざまな画期を経て状況が変わりつつあるのは、本カンファレンスのカウンシルメンバーであるサントリーの中村直人氏、店舗のICT活用研究所の郡司昇氏によるキックオフセミナーで語られた通りである。
刻一刻と変化するデータ活用の波に乗り遅れず、真にインパクトあるアクションを実行するにはどうしたらいいのか。本カンファレンスを彩る多彩なセッションのうち、本稿では特に注目されるセッションをご紹介する。
リテールとメーカーのデータ活用においては、保有するデータや目的意識の違いから、連携の難しさが長年の課題になってきた。近年、テクノロジーの発展やIMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)、リテールメディアの台頭といったさまざまな画期を経て状況が変わりつつあるのは、本カンファレンスのカウンシルメンバーであるサントリーの中村直人氏、店舗のICT活用研究所の郡司昇氏によるキックオフセミナーで語られた通りである。
刻一刻と変化するデータ活用の波に乗り遅れず、真にインパクトあるアクションを実行するにはどうしたらいいのか。本カンファレンスを彩る多彩なセッションのうち、本稿では特に注目されるセッションをご紹介する。
データが使えない本当の理由
〈リテールアジェンダ2024セッションと登壇決定者〉
11月11日(月) | 11月12日(火) |
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キーノート#1 【なぜ使われない?データ活用の謎:KKDにある本質】 柳瀬 隆志 氏 グッデイ 代表取締役社長 安岡 智史 氏 サントリーホールディングス DX戦略部 課長 兼 サントリー ワイン本部D2C戦略部課長 郡司 昇 氏 店舗のICT活用研究所/小売DX合同会社 代表/代表社員 村尾 大介 氏 グランドデザイン 執行役員 マーケティングディレクター |
キーノート#2 富永 朋信 氏 Preferred Networks SVP 最高マーケティング責任者 |
スペシャルセッション#2 【データ連携】 望月 洋志 氏 イトーヨーカ堂 商品本部 リテールメディアプロジェクト ディレクター 中村 大亮 氏 ディップ マーケティング統括部長 |
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ラウンドテーブルディスカッション 【持続可能なリテールについて考える】 竹中 真幸 氏 ゲオホールディングス WEB事業企画課 マネージャー |
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スペシャルセッション#1 【リテールアプリのデータ活用法】 平野 曉 氏 すかいらーくホールディングス 執行役員 マーケティング本部 マネージングディレクター 岩井 一紘 氏 ユナイテッドアローズOMO本部 本部長 髙口 裕之 氏 はなまる マーケティング本部 CMO タネトシカケ 代表取締役 |
スペシャルセッション#3 【リテールメディア】 杉浦 克樹 氏 セブン-イレブン・ジャパン マーケティング本部 デジタルサービス部 兼 リテールメディア推進部 総括マネジャー 角田 康之 氏 ロート製薬 リテールマーケティング部 部長 |
オープニングを飾るキーノート#1は「なぜ使われない?データ活用の謎:KKDにある本質」と題し、グッデイ 代表取締役社長の柳瀬隆志氏、サントリーホールディングス DX戦略部課長の安岡智史氏、店舗のICT活用研究所 代表の郡司昇氏がスピーカーとして登壇し、グランドデザイン 執行役員の村尾大介氏がモデレーターを務める。
KKDとは「経験・勘・度胸」のこと。データ活用は誰もが重視するところだが、実際のマーケティングや意思決定の現場では、迅速かつ直感的に分かりやすいKKDに走りがち。そのメリットを享受しながらも、複雑化・多様化する消費者行動に対峙するには、限界を感じているマーケターは多いはずだ。
本セッションではKKDの強みと限界を可視化し、先進的な取り組みに触れながら、データが活用されにくい現実とその突破口を探る。カンファレンスの全体テーマである「Data to Impactful Actions」に向けた課題を共有し合い、リテールとメーカー双方の視点からデータに対する姿勢をアップデート。2日間のカンファレンスでの学びを最大化するための刺激的なウォーミングアップを行う。
リテールアジェンダ2024 公式サイトは、こちら
キーノート#1 登壇者プロフィール
グッデイ 代表取締役社長
柳瀬 隆志 氏
東京大学経済学部卒業後、2000年三井物産入社、食料本部に所属。冷凍食品等の輸入業務に取り組んだ後、2008年嘉穂無線ホールディングスに入社。営業本部長・副社長を経て、2016年6月嘉穂無線ホールディングス、及びグッデイ社長就任。2017年4月からは、グループ会社のカホエンタープライズにて、クラウド活用やデータ分析を行う事業にも取り組んでいる。2022年2月「なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか」を出版。2022年6月、株式会社グッデイが第1回日本DX大賞「大規模法人部門」にて大賞を受賞する等、DX関する幅広い取り組みも行っている。
柳瀬 隆志 氏
東京大学経済学部卒業後、2000年三井物産入社、食料本部に所属。冷凍食品等の輸入業務に取り組んだ後、2008年嘉穂無線ホールディングスに入社。営業本部長・副社長を経て、2016年6月嘉穂無線ホールディングス、及びグッデイ社長就任。2017年4月からは、グループ会社のカホエンタープライズにて、クラウド活用やデータ分析を行う事業にも取り組んでいる。2022年2月「なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか」を出版。2022年6月、株式会社グッデイが第1回日本DX大賞「大規模法人部門」にて大賞を受賞する等、DX関する幅広い取り組みも行っている。
安岡 智史 氏
サントリーホールディングスDX戦略部 課長 兼 サントリー ワイン本部 D2C戦略部課長
大学卒業後、コンテンツプロバイダを経て2006年に楽天に入社。マーケットプレイスにおける行動解析ツールの導入やグロースハックを推進するチームのマネジメントを経験後、マーケティングセクションにてWEB行動データとCRMデータを統合した分析環境の構築やロイヤリティプログラムの開発に従事。2015年にイオングループへ転じ、ポイントプログラムやオフラインデータの活用を通じたデジタルマーケティング全般を担当。2023年からはサントリーホールディングスにてデジタル活用による事業変革の推進に関わる。
サントリーホールディングスDX戦略部 課長 兼 サントリー ワイン本部 D2C戦略部課長
大学卒業後、コンテンツプロバイダを経て2006年に楽天に入社。マーケットプレイスにおける行動解析ツールの導入やグロースハックを推進するチームのマネジメントを経験後、マーケティングセクションにてWEB行動データとCRMデータを統合した分析環境の構築やロイヤリティプログラムの開発に従事。2015年にイオングループへ転じ、ポイントプログラムやオフラインデータの活用を通じたデジタルマーケティング全般を担当。2023年からはサントリーホールディングスにてデジタル活用による事業変革の推進に関わる。
郡司 昇 氏
店舗のICT活用研究所/小売DX合同会社 代表/代表社員
1999年ランド設立。セイジョー(現ココカラファイン)とFC契約。 2007年セイジョー入社。調剤事業部課長→営業管理課長兼ココカラファインHD調剤担当で業務効率化・コスト削減・アライアンス等担当。2013年ココカラファインOEC社長就任。2016年ココカラファイン統合マーケティング部長兼任。 2018年4月~現職。ITベンダーの持つ最新技術をどのように小売業で価値を持たせていくかをベンダー、小売業双方の三方良しを実現する手助けをする。
店舗のICT活用研究所/小売DX合同会社 代表/代表社員
1999年ランド設立。セイジョー(現ココカラファイン)とFC契約。 2007年セイジョー入社。調剤事業部課長→営業管理課長兼ココカラファインHD調剤担当で業務効率化・コスト削減・アライアンス等担当。2013年ココカラファインOEC社長就任。2016年ココカラファイン統合マーケティング部長兼任。 2018年4月~現職。ITベンダーの持つ最新技術をどのように小売業で価値を持たせていくかをベンダー、小売業双方の三方良しを実現する手助けをする。
村尾 大介 氏
グランドデザイン 執行役員 マーケティングディレクター
2006年、凸版印刷にてキャリアをスタート。一貫して「生活者と店舗・ブランドをつなぐプラットフォーム」開発に従事している。2011年より電子オリコミプラットフォームShufoo!(シュフー)のメディア化をリード。2014年にグランドデザインにジョインし、マーケティングディレクターとして、「生活者」を「消費者」に変える新たなきっかけを作り、よりたくさんのお買物をして頂くためのプラットフォーム「Gotcha!mall(ガッチャモール)」を推進し、大手CVS、GMS、SM、DGS各社の売上拡大に貢献している。
グランドデザイン 執行役員 マーケティングディレクター
2006年、凸版印刷にてキャリアをスタート。一貫して「生活者と店舗・ブランドをつなぐプラットフォーム」開発に従事している。2011年より電子オリコミプラットフォームShufoo!(シュフー)のメディア化をリード。2014年にグランドデザインにジョインし、マーケティングディレクターとして、「生活者」を「消費者」に変える新たなきっかけを作り、よりたくさんのお買物をして頂くためのプラットフォーム「Gotcha!mall(ガッチャモール)」を推進し、大手CVS、GMS、SM、DGS各社の売上拡大に貢献している。
データ活用の核心に迫るセッションが目白押し
1日目にはキーノート#1のほか、リテールアプリのデータ活用法をテーマに、すかいらーく 執行役員 マーケティング本部 マネージングディレクターの平野曉氏、ユナイテッドアローズ OMO本部 本部長の岩井一紘氏がスピーカーとして登壇し、はなまる マーケティング本部 CMOの髙口裕之氏がモデレーターとして迫るスペシャルセッションが行われる。
2日目も盛りだくさんだ。キーノート#2には、Preferred Networks SVP 最高マーケティング責任者である富永朋信氏が登場するほか、データ連携とリテールメディアという、本カンファレンスの核心とも言える2テーマを深掘りするセッションが続く。それぞれ、イトーヨーカ堂 商品本部 リテールメディアプロジェクト ディレクターの望月洋志氏とディップ マーケティング統括部の中村大亮氏、セブン-イレブン・ジャパン マーケティング本部 デジタルサービス部 兼 リテールメディア推進部 総括マネジャーの杉浦克樹氏、ロート製薬 リテールマーケティング部 部長の角田康之氏ら、各分野の最前線で活躍するマーケターの登壇が決まっている。リテールメディアは昨年に続きテーマに掲げられ、どんな最新状況が語られるか目が離せない。
さらにセッションの間には「持続可能なリテールについて考える」をテーマとして、ゲオホールディングス WEB事業企画課 マネージャーの竹中真幸氏によるラウンドテーブルディスカッションも行われる。
いずれも、これからのリテールとメーカーのデータ連携・データ活用に不可欠な視点とノウハウを提供する必聴セッションが目白押し。加えて、会場には全国からリテール・メーカーのマーケターとパートナー計約200人が集い、濃密なネットワーキングが行われる。本カンファレンスを足がかりに、新時代のデータ活用戦略をアップデートし、インパクトフルなアクションへと着実に繋げてほしい。
リテールアジェンダ2024 開催概要
- 名称
- リテールアジェンダ 2024(RA24)
- 日時
- 2024年11月11日(月)-12日(火)
- 会場
- 大手町三井ホール
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1 otemachi One 3F - 参加者
- 小売70名、メーカー60名、パートナー70名 合計200名
- 参加方法
- リテール枠:無料(事前審査制)
メーカー枠:無料(事前審査制)
プレミアム枠:100,000円(税込110,000円)
パートナー枠:250,000円(税込275,000円) - 主催
- 株式会社ナノベーション
- 特別協力
- Agenda note(アジェンダノート)