マーケティングアジェンダ2025 #12
「ワッパーの純粋想起を強化するマーケティングキャンペーン」ーヤング・クリエイティブ・アジェンダ2025 課題の詳細が明らかに
2025/05/21
ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2025がスタート
日本最高峰のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ2025(主催:ナノベーション)」が21日、沖縄県読谷村(グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート)で開幕した。
今年の参加者数は380人を超えた。本日から23日(金)までの3日間にわたって、トップマーケター同士の熱い議論やネットワーキングが繰り広げられる。
会期中には、若手クリエイターが企画案を競い合うコンペティション「ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2025」が実施される。
世界最高峰の国際広告賞である「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(通称:カンヌライオンズ)」内の「ヤングライオンズコンペティション(通称:ヤングカンヌ)」からインスピレーションを受けたプログラムで、今年で5回目を迎えた。
マーケティングにおいて、戦略やプランニングとともにクリエイティブが重要な要素であるにもかかわらず、事業会社が優秀な若手クリエイターと出会う機会は多くない。そこで、若手クリエイターがつくった作品をマーケターが評価し、お互いの出会いの場を創出する「ヤング・クリエイティブ・アジェンダ」が生まれた。
バーガーキングからの課題の詳細が明らかに
今年のヤング・クリエイティブ・アジェンダでは、コンペティションが始まって以来初めて、課題提供企業を事前に発表していた。 課題提供企業は、日本のハンバーガー市場で急成長を遂げる「バーガーキング」を展開するビーケージャパンホールディングス。

そしてマーケティングアジェンダ初日の21日に、課題の詳細が発表された。ビーケージャパンホールディングス 代表取締役社長の野村一裕氏が登壇し、提示した課題は「WHOPPER®️(ワッパー)の『純粋想起』を強化するマーケティングキャンペーン」だ。
純粋想起とは、消費者がある製品カテゴリについて考えたときに、何の助けもなく自然に思い出すブランドのこと。「ビールといえば?」「チョコレートといえば?」などと問われて、選択肢やパッケージ画像などがない中で、より多くの消費者が名前を挙げるブランドは、純粋想起率が高いと言える。 純粋想起の中でも最初に思い浮かぶブランドのことを「トップオブマインド(Top of Mind)」または「第一想起」と呼ぶこともある。
野村氏からは、この数年来のバーガーキングの成長の軌跡や、現状のブランド認知率、商品別の認知率、ブランドとして大事にしているキャラクターやメンタリティなどが共有された。
マスク姿で登場したビーケージャパンホールディングス 野村一裕氏
「カンヌライオンズ」においても受賞常連ブランドとして知られ、その高いクリエイティブ力は高く評価されているバーガーキング。今回の課題に、若手クリエイターたちがどのように挑むかが注目される。
クリエイターはこれから3日間にわたって課題に取り組み、最終日の23日(金)に行われる審査会に臨む。 審査会を経て、グランプリ1チーム、ゴールド2チーム、シルバー2チームの計5チームが選出され、マーケティングアジェンダ沖縄2025のプログラム内で発表される。

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