足立光の無双塾 レポート #03
「演劇」の課題と実態。どうすれば儲かる産業になれるか? 【足立光の無双塾レポート】
日本で最も注目を集めるマーケター 足立光氏が主宰し、仕事とプライベートで勝つための方法を伝授する会員制ビジネスサロン「足立光の無双塾」。
第4回オフラインイベントに登場したのは、女優として舞台で活躍する奥村飛鳥さん。本サロンの会員だけが見ることができる当日の様子の一部を特別に公開します。
第4回オフラインイベントに登場したのは、女優として舞台で活躍する奥村飛鳥さん。本サロンの会員だけが見ることができる当日の様子の一部を特別に公開します。
長い芸能生活は、苦労の連続
足立 奥村さんは、舞台を中心に役者として活躍されています。かつては、アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」のメンバーで、週刊「ヤングジャンプ」の企画「全国女子高生制服コレクション」にも出演していましたよね。足立光(あだち・ひかる)
1968年、米国テキサス州生まれ。一橋大学商学部卒業。P&Gジャパンマーケティング部に入社し、日本人初の韓国赴任を経験。ブーズ・アレン・ハミルトン、およびローランドベルガーを経て、ドイツのヘンケルグループに属するシュワルツコフヘンケルに転身。2005年には同社社長に就任。赤字続きだった業績を急速に回復した実績が評価され、2007年よりヘンケルジャパン取締役シュワルツコフプロフェッショナル事業本部長を兼務し、2011年からはヘンケルのコスメティック事業の北東・東南アジア全体を統括。ワールド執行役員国際本部長を経て、2015年より日本マクドナルド上席執行役員マーケティング本部長。2018年9月28日よりナイアンティック アジアパシフィック プロダクトマーケティング シニアディレクター。初の著書『マクドナルド、P&G、ヘンケルで学んだ 圧倒的な成果を生み出す「劇薬」の仕事術』(ダイヤモンド社)が11月22 日発売。
奥村 はい。懐かしいですね(笑)。現在は、演劇を通して日本文化を発信できないかと、演劇を製作する「笛井事務所」を主宰しています。小さい頃から芸能活動をしていて、つかこうへいさんの「北区つかこうへい劇団」、仲代達矢さんの「無名塾」で役者をしていました。
奥村飛鳥 氏
笛井事務所主宰・女優・プロデューサー・演出家
高校在学中に北区つかこうへい劇団へ入所。大学進学後は無名塾26期生として、全国公演などに参加。その後、韓国や米国・ニューヨークへの留学なども経験。2012年に演劇制作ユニット笛井事務所を立ち上げ、舞台、映画、テレビドラマ、CMと幅広く活躍。
高校在学中に北区つかこうへい劇団へ入所。大学進学後は無名塾26期生として、全国公演などに参加。その後、韓国や米国・ニューヨークへの留学なども経験。2012年に演劇制作ユニット笛井事務所を立ち上げ、舞台、映画、テレビドラマ、CMと幅広く活躍。
足立 芸能界が長いですが、苦労されたことはありますか?
奥村 オーディションに行っても受からないとかですかね。あとは、今はないと思いますが、オーディションに行ったらプロデューサーにセクハラされるとか(笑)。苦労は多いですよ。
足立 無名塾の頃は、どのような生活だったのですか?
奥村 朝5時に稽古場に行って、床磨きから始まります。その後、お茶をつくって、女性は3キロ、男性は5キロ走ってから稽古場に戻ります。朝9時に仲代
足立 そのあとは、何をするの?
奥村 夜まで稽古です。
足立 朝5時からだったら12時間以上は長時間ですね。塾は、お金をもらえるわけじゃないですよね。
奥村 いえ、舞台に出ればもらえますよ。あとアルバイトは、禁止なんです。
足立 その間は、どうやって生活するの?
奥村 私は無名塾に2年いたのですが、実家暮らしでしたので、そこまでお金がかからないんですよ。旅公演が長くて半年くらい出ちゃうので、残りの半年を生き延びられればいいやって感覚ですね。実家から仕送りをもらっていた人も多かったですね。
足立 実家が裕福な人しかできない気がするんだけど。
奥村 劇団は、どこもそうだと思いますよ。新劇の劇団は養成期間がだいたい3年で、その後、正団員になっていくみたいな流れでした。無名塾にいた2年間は芝居に出ていましたけど、先輩のいじめもあって。
足立 ちなみに、どんないじめが?
奥村 鞄の中からものがなくなったり。
足立 えー!なんでいじめられるの?
奥村 新しく若い女性が来るじゃないですか。だから役を取られるんじゃないかとか。
足立 過酷な人生を生きて来ましたね。
奥村 職を変えようかな?(笑)。
足立 もう遅いね(笑)。
奥村 あとは永久就職っていう手もあるので、誰かいい方のご紹介を。
会場:(爆笑)
座席が6~7割埋まれば成功といえる、演劇の世界
足立 奥村さんの公演は、太宰治、安部公房の作品など、暗いテーマを扱う印象です。奥村 それは受け取る方によって、違うんじゃないでしょうか(笑)。
足立 年に何回くらい公演されているんですか?
奥村 2回です。
足立 来年2月にもありますよね?
奥村 タイトルは「Trance」。江戸川乱歩の短編作品をベースにしています。明智小五郎が出てこない短編を6作品つなげたオリジナル作品です。今年5月に上演したものを来年2月の「TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)」というイベントで英語字幕をつけて上演します。
足立 安部公房ではないの?
奥村 安部公房は、うちの事務所で5回やったんですけど、集客が難しいですね。若い人になかなかうけない。
足立 みなさん、安部公房を読んだことある人?
会場 (無反応)
奥村 えー!みなさん、平成生まれですか?(笑)。
足立 みんな、なんとなく名前を知っているというレベルだと思うよ。
奥村 安部公房は日本の作家で、一番有名なのは「砂の女」とか。
足立 そもそも公演って、どのくらい人が来たら、成功なんですか?
奥村 劇場のキャパシティにもよりますが、100人くらいの小さな劇場の場合、一番いいのは満員ですが、一応お金の計算をすると6~7割入ればいいなと。なので、1回につき60~70人。全5回公演ですとトータル300人です。
足立 それでペイできる、と。来年2月はどのくらい?
奥村 ギャラリーでの公演で最大100人のキャパシティです。そうすると1回につき60人。それを3回です。
足立 180人。それに対して、外部に使えるお金はどのくらいですか?
奥村 だいたい全部で50万円くらいかなと。
足立 広告にまわす、お金がないですね。劇団って、いっぱいあるじゃないですか。でも、劇団の広告って見たことないと思うんですよ。というのは理由があって、広告費がないんです。ほとんどの劇団は赤字かな?
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