SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #11
家電を買うときも見るのはYouTube。動画市場の成熟、そして、すべてが「動画」になる
女子会で話題に上がるのは「コンテンツ」が多い
最近また、女子会をする機会が増えた。
20代中盤の女子会は、仕事も恋愛も話題が多く面白い。
話題が尽きると、最近よく聞かれるのが、「よく見てる面白いNetflixの番組ってある?」とか「よく見てるYouTuberって誰なの?」という話だ。「暇なときって何してる?」という回答に、「うーん、Netflixとかアマプラ(Amazonプライム・ビデオ)見てるかな」という回答も多い。
少し前までは、「おもしろいインフルエンサーいる?」とか、「流行っているSNSってなんなの?」とか、「見つけたイケてるWebサービスって何?」だった。
コンテンツの話をする機会がずっと多くなっている。
情報収集においても重宝される「動画」コンテンツ
“面白い”や”暇つぶし”といった領域だけではなく、”役に立つ”や”参考にしている”という領域についても、動画の話を聞くようになった。
以前から一般的ではあるが、やはりメイクに関しては、動画を見て研究することが当たり前になっている。とある女子会で、「大人になったが、メイクの正しいやり方がいまだに分からず、改めてメイクの方法を学びたい」という相談があったところ、他の女子が「元美容部員 和田さん。」のメイク動画を勧めていた。
私自身も、YouTuberが紹介しているコスメアイテムを参考に商品を買うようになって、もう一年以上が経った。
私がよく聞いているポッドキャストのどんぐりFMでは、「家電を買うときもYouTubeを参考にしている」という話が出てきた。動画は嘘がないからだそうだ。
私が小さいカメラを買おうか迷っている、と友だちに相談したときも、「この人の動画がわかりやすいよ」とYouTubeの動画のリンクを送ってくれた。
確かに、商品を紹介している動画では、実際にモノを試してみたり、効果がわかりやすいようにすごく工夫されていたりして参考になる。これをテキストで読もうとすると一苦労の情報量ではないだろうか。
この前までなら、何かを検索するという動作で言えば、「レビューサイトを閲覧する」、あるいは新しい消費者行動として「Instagramのハッシュタグを検索する」がホットだったが、今や検索する対象としてYouTubeの動画も一般的になってきた。