SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #13

「テレビドラマは、Netflixと比べて時代遅れ」と切り捨てているのは、勉強不足な大人だけかもしれない

登場人物のSNSアカウントが実際に存在!物語を現実で再現


 そして2つ目は、「作品内のコンテンツを現実に持ってくる」パターンだ。

 人気テレビドラマ「あなたの番です」では、「AI菜奈ちゃん」というLINEのbotを活用した例が見られる。「AI菜奈ちゃん」は、主人公の翔太(田中圭)が話しかけているAI応答ツールだが、実際に視聴者もLINEを使って体験でき、「○○(人物)と話しかけたら、意味深な答えが返ってきた!真犯人なのかもしれない」といったツイートなど、楽しんで使っているユーザーの姿をTwitter上で確認できる。

 このように、作品中のコンテンツを現実で体験させる遊びは、様々なドラマでも見受けられる。

 近年、毎回面白い仕掛けをしているのがフジテレビの「世にも奇妙な物語」だ。最近の「フォロワー」という回では、主人公が夢中になっていたSNSアカウントが実際に存在した。さらに同じ日に放送された「城後波駅」という電車を使ったホラーストーリーでは、ある条件下で乗り換えアプリで検索すると、ホラー仕様の検索結果が返ってくる…という遊びも見かけた。

 これらは放送時に話題になり、「作品の中のアカウントが本当に存在している!」「リアルタイムに更新されていてワロタ」「乗換案内アプリで検索したらえらいことになった…」など、作品の感想だけでない投稿がタイムラインにあふれていた。



 ドラマだけではなく、フジテレビのアニメ「さらざんまい」でも、登場キャラクターにまつわるTwitterが放送中に稼働。物語のクライマックスに向けて起きた変化が大きな話題となり、同じくソーシャルメディアのタイムラインにも投稿があふれた。

 もちろん、1つ目と2つめの仕組みを組み合わせたケースもある。

 例えば、昔の記事で紹介したおっさんずラブのInstagramはそのひとつだ。1つ目の仕組みにしても、2つ目の仕組みにしても、ドラマのストーリーとは直接関係がないトピックでソーシャルメディア上の話題をつくったり、あるいはそれをきっかけにメディアに露出したりして、ドラマの認知を高めたり、最終回まで興味をもたせる仕掛けを絶え間なくつくっていることがわかる。

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