ヒット商品・トレンドから読み解く、インサイト最前線 #03

YouTuber「HIKAKIN」「はじめしゃちょー」は、なぜ超人気なのか? 消費者インサイトを徹底分析

前回の記事:
「家族で全滅」東京五輪チケットが再発見した、家族で一致団結したいというニーズ

超人気Youtuberが若者向けキャンペーンに起用


 メルペイは、「メルカリ」アプリ内で招待コードを発行し、コードを伝えられた人がメルペイの本人確認を完了すると、それぞれに1000ポイントが付与される「友達招待キャンペーン すすメルペイ」を9月16日まで開催していました。

 さらに「すすメルペイ特別企画 HAJIKINチャレンジ」と題して、人気動画クリエイターHIKAKINさんと、はじめしゃちょーさんとのタイアップも実施。特別招待コード「HAJIKIN」を入力して本人確認を完了させると、1000円の企画費用が積立。その金額が10万人分(1億円)貯まると、HIKAKINさん、はじめしゃちょーさんの2人がファンと交流する特別イベントを後日開催すると発表されました。



 メルカリ自体の利用者は10・20代が多いものの、メルペイのローンチ当初は一般的な決済サービスと近い30代・40代が中心だそうです。そこでメルカリの顧客基盤を活かすだけでなく、プロモーションにおいても若年層への普及に的を絞ったのが今回の施策だそうです。

 その結果、HAJIKINチャレンジは大成功。10万を動かすHIKAKINさんと、はじめしゃちょーさんの影響力には恐れ入る次第です。
 
出典:https://twitter.com/htkty25/status/1172857737845194752

 そこで今回は、2大Youtuberと言うべきHIKAKINさんとはじめしゃちょーさんが、消費者のどんなインサイトを捉えて、ここまで有名になったのかをソーシャルデータから分析してみます。
 

「ヒカキン」「はじめしゃちょー」の定量調査を実施


 インサイトを探るため、ホットリンクが提供されているソーシャルリスニングツール「クチコミ@係長」 を使って、「ヒカキン」「はじめしゃちょー」に関するソーシャルデータに目を通しました。

 (ソーシャルを眺めると、「HIKAKIN」より「ヒカキン」が多かったのでこちらを採用しています)

 「ヒカキン」のトレンドは以下のように推移しています。



 一方で「はじめしゃちょー」のトレンドは以下のように推移しています。


 
【参考】
グループ1:「ヒカキン」(@hikakinのTweetは除く)
グループ2:「はじめしゃちょー」(@hajimesyacho と@duelhajimeは除く)
※調査期間:2019年08月01日~08月29日

 「クチコミ係長」によると、「ヒカキン」「はじめしゃちょー」に関してTweetしているユーザーの年代は、半数が20代未満、20代を含めると4分の3を超えるようです。
 
(左:ヒカキン、右:はじめしゃちょー)

 もしかしたら、普段テレビに出ている芸能人よりも、HIKAKINさんや、はじめしゃちょーさんの方が10代20代から見れば有名かもしれません。

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