SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #17
消費における最強ツールは「Google Maps」になっていく、と考える理由
2020/01/29
- SNS,
情報収集はInstagram。その後はGoogle Mapsでたどり着く
最近、私の生活の中で以前よりも、よく使うようになったと思っている唯一のアプリが「Google Maps」だ。
私はグルメ好きなので、Google Mapsにピンを立てて「お気に入りのお店リスト」「行ってみたいお店リスト」をつくってきたが、最近は「ローカルガイド」というレビュアーシステムにも挑戦し、その楽しさにじわじわハマっている。
さらに、ここ数カ月は周囲から「最近、Google Mapsをよく使う」という声を聞くようになってきた。今回は、その素晴らしさをひとつずつ紹介していきたい。
まず若年層からよく聞くのが、InstagramとGoogle Mapsの併用だ。マーケティングでよく語られる「発見」→「検索」→「購入」というフローにおけるプラットフォームが、検索サイトからSNSに移動していると言われて久しい。
具体的に言えば、「SNSで好みのインフルエンサーが投稿していたカフェが気になり(発見)→ ハッシュタグで店舗の名前を検索して(検索)→ 実際にカフェに行ってSNSにまた発信する(購入)」といった行動のことである。
ただし、この動作をミクロに見ていくと、カフェなどのオフラインスポットは「検索」から「購入(訪問)」までにタイムラグがあることがわかる。なので、正しくは「発見→検索→”保存”→訪問」といったフローを踏んでいる。そして、この保存はこれまでInstagramの機能などが利用されてきたが、地図UIの強さによって少しずつGoogle Mapsが利用されていると感じるのである。
最近の行動は、こんな感じだ。
「SNSのフィードやstoriesで誰かがカフェや飲食店を紹介しているのを見つけて気になる(発見)→ハッシュタグ検索(検索)→行きたいと思ったら、お店の場所をタップしてGoogle Mapsで表示してお気に入りピンを立てておく(保存)→お店の近くを訪れた際に現在地から近いことを確認して訪問(購入)」
Google Mapsの強さは、様々なメディアとの連携にあるかもしれない。商品との出会いはSNS上で起きても、そのお店の詳細な地図はGoogle Mapsで表示できるし、さらにそこには2タップで移動できる。フローの後半部分でユーザーを大量に集めることができるのである。
さらに最近はGoogle Mapsに「予約機能」が普及しているのが恐ろしい。ユーザーはInstagramから移動して、そのお店が気に入れば、そのまま予約動作に移れてしまうのである。