SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #19
アラサー女子が語る、ウィズコロナ期間に生まれた「4つのトレンド」
私たちの暮らしは元通りにはならない
最後に新しい服に袖を通して、お出かけしたのはいつだろう。映画館に行ったのはいつだろう。ウィンドウショッピングで衝動買したのはいつだろう。友人と飲み会をしたのはいつだろう。
数カ月前までの日常は今や、手に入れがたい“非日常”となった。
生活は激変して、数カ月前に取り上げられたトレンドが役に立つのはいつになるのか、目処もつかない状況だ。現在の生活がいつ戻るのか、どれだけ元通りになるのかもわからない。現在進行形で変わりつつあるウィズコロナ生活だが、新型コロナウイルスが私たちの前から去ったとして、おそらく暮らしはもと通りにはならないであろう。
そこで、今回は一度整理のためにも、これまでと大きく変わりそうな生活スタイルについて、ピックアップして紹介していきたい。
1. “会話”の主軸も、オンラインへ
ひとつ目のトレンドは、言わずもがな、対面コミュニケーションが全てオンラインに切り替わったことだ。
そのコミュニケーションの代替としては、今のところ多くのケースで”ビデオ通話”が用いられている。“オンライン飲み”という言葉が生まれ、ビデオ会議システムのZoomというサービスも急激に日本で知られるようになった。LINEのビデオ通話の回数も2020年3月時点で前月よりも34%増えており、10代にいたっては前月比180%になっている(参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3174 )。
私たちは、しばらくは「会えない」「集まれない」。すべてはこの大前提から始まっている。
先日オンライン英会話の先生と話していたところ、「最近は中高生の利用が増えた」と話していたし、大人の世界においてもオンラインヨガやオンライン授業など、”習い事のオンライン化”が急速に進んでいる。
リモートで撮影したポカリスエットのテレビCMが話題になったり、人気アーティストが自宅からパフォーマンスをするバーチャルコンサート「One World: Together At Home」に世界中が感動したり、コンテンツづくりも暫定的対応ではあるもののリモート化が進んでいる。
人が対面で集まる機会に関係していた人たちは「オンラインでできること」を探しているし、「人に会えない寂しさ・不便さ」を抱える私たちもまた、その解決方法を探している。
ウィズコロナ生活が終わっても、各産業で”新しい提供方法””新しいコミュニケーション”が考案されるのが大前提となりそうだ。