SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #22

「みんなと同じは、窮屈だ」2021年、多様性に向かう世界で意識したい3つのマインドセット

 

変化する価値観に、置いてけぼりの表現が炎上する


 多くの人の気持ちが本格的に変わってきたからこそ、多くの表現もこれまでとは異なるものが求められ始めている。

 「私たちの役割を決めつけないで」「そんな決めつけられた考え方を後世に残したくない」。そうやって、いわゆる炎上した表現を見る機会も多かった。

 多様性ある社会で特定なメッセージを出すのは難しい。メッセージに該当しない様々なエラーケースを考える必要があるからだ。

 さらに、この問題を難しくしているのは、やはりソーシャルメディアだ。多様な人物が多様な意見を持っていることを可視化する力は、ときに届くべき人ではない人に届くはずのない表現が届いてしまう。

 どこかで共感されているメッセージも、どこかでは「私とは縁遠い問題」と感じられてしまう可能性が高いのである。

 しかし、こうした時代が変わりつつある。それだけは真実だ。私たちはもう戻れない。だからこそ、2021年は「画一性の限界」「多様性の渇望」を受け入れて、表現していかなければならないと、私自身も感じている。



 

現代の表現において心がけたい考え方


 私もまだまだ勉強中だが、差別問題や多様性について勉強し、自らも消費者として生きる中で心がけ始めたことが3つほどある。これは、企業でマーケティングに携わる人にとっても同じだと思う。

 ひとつ目が、前提として「私たちは必ず“偏見”を持っていると知ること」だ。自分と他人を区別している以上、そこには他者に対する偏見が必ず存在する。だからこそ、自分の表現に決めつけがないかを常に気をつけることが大事だと考える。
 
 また、現代において差別や多様性について勉強せずに表現することはとても難しい時代になっている。もしあなたが世の中に受け入れられる発信をしたいと思うなら、学び続ける姿勢は必須だ。

 そして、偏見を持っていることに気づいたら、すぐに謝ること。あるいは、主語を限定して表現するのも良いかもしれない。

 2つ目は、「~でなくてもいいのでは?を考える」ことだ。世の中の表現は、既存の役割に何かを当てはめすぎていて批判されることも多い。私たちは、多様で自分らしい生活を楽しんでいる。「~ではないケースもあるのでは?」というエラー探しが、現代の表現では必須だと思う。

 3つ目は、「社会的なハッピーよりも、自分がハッピーかを点検する」ことだ。人生の模範回答が消えていく中で、昨年書いた記事のように、基準は自分へと向いていく。「結婚すれば幸せ」「子どもがいれば幸せ」といったある意味で社会的な幸せではなく、きちんと本人の気持ちがハッピーかどうかが、これからの世界で胸を打つ表現になるに違いない。

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