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91%が「音声を聴くために他のオンライン活動を中断」Spotifyが音声メディア分析レポートを日本初発表

 

マーケティングにおける音声の有効性を示唆


 Spotifyは日本や欧米などの音声アプリ利用者5000人および広告主105人へのアンケート、専門家16人へのインタビューをもとに作成した音声メディア分析レポート「The Sound-On Era(サウンドオンの時代)」を5月、日本で初めて発表した。

 同社はアテンション獲得競争の激化に伴う低品質なコンテンツの氾濫や、消費者のスクリーン疲れ・スクロール疲れ、さらにはAIによるコミュニケーションの変化を背景に、音声が「聴く」だけのフォーマットではなくなり、「人類にとって最も自然なインターフェースの地位を取り戻しつつある」と指摘。音声は受動的な消費を「感情的なエンゲージメントと行動」へと変える空間であり、マーケターは音声を後付けではなく、メディア戦略の中核に据えるべきだと主張した。

 調査によると、91%の消費者が「音声をストリーミングするために他のオンライン活動を中断している」と答えており、他の活動よりも音声に集中する時間を優先していることが伺える。70%の広告主は「音声は情報過多なビジュアル広告やSNSと比べて、より効果的に集中した注意を引きつけられる」と回答している。

 また、88%の消費者が「AIアシスタントの音声による返答」を求め、57%は「画面がオフでも気に入った広告に音声コマンドで反応する」と回答するなど、音声とAIを融合した情報収集と能動的な消費行動が広がっていることが示された。

 音声広告については広告主側の需要も高く、82%が音声操作で購入可能な音声広告の導入を強く希望していると回答した。音声広告は識字率が低い地域でも汎用性が高いことから、レポートは「声は格差をなくす力でもある」と指摘する。レポートによると、音声エージェントの世界市場は2024年の24億ドルから、2034年には475億ドルへと拡大すると予測されているという。

 さらに、36%の消費者は「ソーシャルメディア広告と比べて音楽またはポッドキャスト広告を信頼しやすい」と答えており、AIの普及に伴いコンテンツの均質化が進む中、差別化を生み出す「信頼」の醸成において「音声は大きな優位性を持っている」とレポートは評価する。

 レポートは、音声をマーケティング戦略の出発点に組み込むことで「感情・親密さ・記憶など音声ならではの価値を明確にする」「映像なしでも力強く成立するアイデアを生み出す」「ビジュアルアイデンティティと並行して音の世界観を構築する」といったメリットがあると指摘。「文化を動かす力が再び声に宿っている」サウンドオンの時代において、企業の競争力の源泉として音声が台頭していることを示唆した。

※サムネイルの出典は123RF

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