【速報】カンヌライオンズ2018現地レポート #02

カンヌライオンズ2018 部門の統廃合と9つのトラックへの分類、その具体とは?【多摩美術大学 佐藤達郎】

前回の記事:
カンヌライオンズは、 なぜ、どのように変化しようとしているのか?【多摩美術大学 佐藤 達郎】

廃止されたライオンと、新設されたライオン

 カンヌライオンズ会場からの速報、第2弾です。今年は、カンヌライオンズが大きな「変化」を表明した年です。その背景については前回お伝えしました。
 
セミナーのために並ぶ参加者達
 では、5つの変化の中でも大きなものとなる「膨れ上がったライオン(部門)を統廃合し、9つのトラックに分類する」は、具体的にどのように行われたのでしょうか。

 まず廃止されたライオンから、見て行きましょう。それは、サイバー(インターネット関連)とインテグレーテッド(統合)です。この2部門は内容が廃れたから無くなったのではなく、逆に進展しどんな施策においても2つの内容が“普通”になったがために、「その項目を部門として特別に設ける必要は無いだろう」と判断されたのだと思います。

 確かにいまどき、インターネットを使わず、統合を意識しない広告コミュニケーションの方が珍しいですよね。また既存のライオンのひとつであるプロモ&アクティベーションは、ブランド・エクスピリエンス&アクティベーションに変更されました。

 一方で、新しく設けられたのが、「インダストリー・クラフト」「クリエイティブeコマース」「サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ」「ソーシャル&インフルエンサー」の4つのライオン。eコマースやソーシャル&インフルエンサーが新設されたのは、実際のビジネスの 世界を反映していますね。

 こうして確定した26のライオン(部門)を、カンヌライオンズは、9つのトラックに分類しました。詳しくは、Webサイトでご確認いただきたいが、①コミュニケーション、②クラフト、③エンターテイメント、④エクスピリエンス、⑤グッド、⑥ヘルス、⑦インパクト、⑧イノベーション、⑨リーチとなります。
 
26のライオン(部門)と9つのトラック(カンヌライオンズ・ウエブサイトのスクショです)
 この分類は、納得のいくものなのでしょうか。

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