イスラエルマーケティング月報 #05

イスラエルで支持される日本製品。BDSキャンペーンと“ものづくり”

前回の記事:
イスラエルの繊細な広告事例に学ぶ、コロナ禍のマーケティング
 

新型コロナ第二波、増え続ける感染者数、そして二度目のロックダウンへ


 シャローム(ヘブライ語で「こんにちは」の意)!栗田宏美です。流通系カード会社であるクレディセゾンで広告宣伝やデータビジネスに携わり、現在はクレディセゾンから出資先であるTrendemon(トレンデーモン)というイスラエルのマーケティングテクノロジースタートアップに出向して、イスラエルで働いています。

 マーケティングやプロダクト改善を担当しながら、スタートアップが年間1000社近く生まれる、この国の最先端技術やサービスを調査しています。

 実は「マーケティング月報」と言いながら、この2カ月連載を更新できませんでした。6月早々に4歳の息子が通う学校が夏休みに入り、コロナの影響でサマースクールなどのアクティビティが制限される中、テレワークを駆使しながら仕事をしていました。

 息子は体力が有り余るタイプで、プールに連れていくと5時間泳ぎ、夕方は毎日灼熱の公園に連れ出され、さっきご飯を食べたのに「お腹すいた!」と、私の体力は擦り減り、おまけに走り回る息子を追いかけて、自分が怪我をしてしまい松葉杖に・・・。

 この夏は、息子が起きている間は集中力が途切れるので、朝4時や5時に起きて仕事をしていました。にもかかわらず、自分のスキルが向上している手応えが全くなく、ずっと泥の中を泳いでいるような感覚でした。

 「英語がもっとできれば・・・」「もっとテクノロジーの理解力が自分にあれば・・・」「今日も時間が足りなかった・・・」さまざまな要因でヘコむ毎日。なんとか、この低迷期を抜け出したいものです。社会人になってから一番キツい、2020年夏でした。
 
IKEAで走り回る息子を止めようとして、家具に思いきりぶつけました。約2週間、松葉杖生活でした。

 コロナについては、イスラエルも日本と同じように、第二波とまで言われる感染の波が来ています。1日あたりの新規感染者数は国全体で3000人を超えています。無症状でもPCR検査を実施しており、若者の割合が高く、重症患者数は減っていると噂レベルで聞いていますが、事態はかなり深刻です。

 900万人の国民に対して、合計感染者数は14万人を超え、死者は1000人超。そして、二度目のロックダウンが始まりました。学校や施設が閉鎖され、家族以外とは誰にも会えず、社会活動ができなくなるロックダウンは、私にとっては最も耐えがたい苦行です。自分のエネルギー源をすべて断たれて、ひたすらセルフコントロールを強いられるからです。

 さて、前置きが長くなりましたが、第5回は、イスラエル製品について自分の見解と、僭越ながら「日本がもっとこうなったらいいのに!」という思いを書きつづりたいと思います。皆さまのお役に立つことが、ひとつでもあれば幸いです。

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