グローバルガイドライン作成に、英語に奮闘中!スイスの「社窓」から #07
休暇中はメールも確認しない。スイス ネスレ本社で体験した、日本との違い
- 前回の記事:
- ネスレ本社で体感。グローバル会議をスムーズに進行する方法
スイスのネスレ本社で経験した休暇時期の働き方
7月、8月は、いくつかの大きなプロジェクトをコーディネートしたため、慌ただしく時が過ぎていきました。ネスレ全体の「コミュニケーションのガイドライン作成」が山場を迎えていたんです。
ガイドラインとは各国向けにコミュニケーションの指針を示す説明書で、ネスレにとって非常に大事な資産です。ユーザーとのタッチポイントの変化や、メディアのリッチ化など、大きな変化にも対応できるよう調整が必要でした。そのために全体スケジュールをつくったり、エージェンシーとのミーティングをセットしたり、社内外を巻き込むことが大変でしたね。
もうひとつ、大きな仕事としては、メディアとクリエイティブのエージェンシーの両方が参加する全体会議のコーディネートを任されました。初開催ということもあって、ゼロから会議全体の設計や議題のつくり込み、事前資料の準備を担当しました。
こうしたプロジェクトを進めていく中で、夏季休暇の時期に入ったわけですが、そこで日本との違いを実感しました。スイスでは多くの人が夏季休暇を2~3週間とります。私も7月末から8月頭にかけて2週間とり、スイス国内を旅行しました。
日本では休みの間もメールチェックぐらいはしますよね。でも、こちらの人は誰もメールさえ開かないので、コンタクトがまったく取れない状況になります。そのため個人に依存しているような仕事は、完全にストップしてしまうことも。
とはいえ、休暇期間があったとしても、プロジェクトのデッドラインは変わりません。ガイドライン作成でも、CMOをはじめとした上層部の承認が必要ですから、その人たちが休みに入る前までに書類などを確認し、その後に制作に取り掛かって…と、忙しい日が続きました。