イスラエルマーケティング月報 #06

日本人マーケターがワクチン接種で体感。イスラエルの国家規模でのデータ活用と多様性

前回の記事:
イスラエルで支持される日本製品。BDSキャンペーンと“ものづくり”
 

ワクチン接種率が45%超えのイスラエル。筆者のワクチン接種体験談!


 シャローム(ヘブライ語で「こんにちは」の意)! 栗田宏美です。流通系カード会社であるクレディセゾンで広告宣伝やデータビジネスに携わり、現在はクレディセゾンから出資先であるTrendemon(トレンデーモン)というイスラエルのマーケティングテクノロジー領域のスタートアップに出向して、現地で働いています。日本向けのマーケティング、PR、プロダクト改善を担当しながら、スタートアップが年間1000社近く生まれるこの国の最先端技術やサービスを調査しています。

 「マーケティング月報」と言いながら、前回の記事からかなり間が空いてしまいました。イスラエルは3度のロックダウンを繰り返し、コロナに翻弄される日々でしたが、実は昨年12月にこっそり日本に一時帰国をしていました。

 2週間の自宅隔離を経て、年始に実家への帰省もあったので自由に動けたのは1週間程度しかありませんでしたが、一部の大切な人たちに会うことができて、とても有意義な時間を過ごせました。約1年ぶりにクレディセゾンに出社し、普段Slackやメールでコミュニケーションしているみんなと直接会えて、嬉しかったです。

 さて、日本ではイスラエルのワクチン接種がかなり話題になっていると聞いています。イスラエル政府は16歳以上の国民・イスラエル在住者に対してワクチン接種を要請しており、私も3週間前に1回目のワクチンを打ってきましたので、今回はその体験をレポートしたいと思います。

 そこでは、ワクチン接種やPCR検査を通して、イスラエルのデータ活用の片鱗がうかがえるエピソードや、ジェンダーイコーリティーがしっかりと広告あるいはプロダクトに反映されているなと感心した体験がありました。読者の皆さんのお役に立つことがひとつでもあれば幸いです。
 
1回目のワクチン接種しました。Agenda Noteをご覧になっている日本人マーケターでは初じゃないでしょうか?!(笑)

 イスラエルでは、依然として1日あたりの新規感染者数が数千人を超える日々が続いていますが、2月24日現在時点で、国民の45%以上が1回目を、30%以上が2回目のワクチン接種を完了したため、21日に3度目のロックダウンを段階的に解除しました。それでもコロナ陽性の濃厚接触者はPCR検査を義務付けられ、2週間(2回とも陰性の場合は10日)の自宅隔離を必要としたり、水際対策としてベン・グリオン国際空港着発の外国航空会社便運航を少なくとも3月6日まで原則停止するなどの対策がとられています。ワクチンの接種率がもう少し上がるまで、事実上鎖国するということでしょう。

 また、イスラエル政府は2回目のワクチン接種から1週間が経過した人と感染から回復済の人に「グリーンパス」を発行して、生活の中で優遇していく(たとえばジムの利用にグリーンパスの提示を必要とするなど)計画を立てているそうです。グリーンパスにはQRコードが付けられ、身分証明書と一緒に提示するオペレーションになることが予想されます。私も2回目の接種を受けた後、グリーンパスポートをもらえるのでしょうか。

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録