【速報】カンヌライオンズ2023現地レポート #03

Google、TikTok…数々の先進企業がネットワーキングイベントを開催【カンヌライオンズ2023現地レポート】

前回の記事:
AI、AI、AI…。カンヌライオンズ2023で最も耳に入って来たキーワードは「生成AI」だった
 この記事を執筆しているのは、カンヌライオンズから帰国後しばらく経ってからですが、速報第3弾としてお届けします。カンヌライオンズは、「パレ」と呼ばれるイベント用の建物(カンヌ映画祭と同じ)をメイン会場として開催されるのですが、実はそのメイン会場以外の場所でも、多くの公式および非公式のイベントやセッションが行われています。

 カンヌライオンズが提供するメインのコンテンツ以外にも、“場としてのカンヌ”は大きな光を放っています。今回はメイン会場である「パレ」を飛び出して、“場としてのカンヌ”について少し詳しくご紹介して行きます。
 

先端企業が独自のスペースを設けるフリンジ


 毎年6月下旬の月曜日~金曜日の5日間、パレを会場として、体験し切れないほど多くのコンテンツが提供されるのですが、カンヌライオンズの魅力はそれだけではありません。

 まず「フリンジ」と呼ばれるビーチサイドの場所(ふだんは高級ホテルのプライベートビーチ)では、先端企業が独自のスペースを設け、自社サービスの紹介やセミナーを行っています。また、見込み顧客などとの商談も行っているようです。

 次の写真は、カンヌライオンズの現地参加者用アプリに載っていた資料です。メイン会場にいちばん近いところから挙げて行くと、Meta社、Google社、Spotify社、Pinterest社、Microsoft社、yahoo!社と名だたるグローバル企業のフリンジが、カンヌ随一の目抜き通りである「クロワゼット大通り」沿いを東(ニース方向)に向けて続いています。そして、比較的後発でこうしたスペースを持つようになったAmazonのフリンジは、会場から逆側のハーバー近くに位置しています。
  
メイン会場である「パレ」とMeta社のフリンジの配置図。
  
少し東に行ったところのGoogle社などのフリンジの配置図。
  
さらに進んだところのPinterest社などのフリンジの配置図。通りを渡ったホテル内にはTikTok社などのスペースが。
  
そしてyahoo! のフリンジが、今年は最東端でした。
  
Amazon社のフリンジは、メイン会場から西に向かったヨットハーバーの近くに。

 基本的にはカンヌライオンズのパスを持っている人は入れるのですが、各企業や日時によって、登録が必要だったり、限られた人だけしか入場できなかったりすることがあるようです。

 それぞれのスペースはかなり広く、時に飲み物のサービスなども行われています。私は昨年までに、Google社やMeta社のものに入ったことがありました。Google社のスペースではリアルな“ビーチバレー”のコーナーがあり、会期中にも関らず実際にプレーをしている人もいて、米国西海岸の自由な雰囲気をいかんなく見せつけられました。

 また、Meta社ではお土産として、ロゴ入りのビーチタオルが無料で配られていました(今年はTシャツだったようです)。さらに今年は、スペースを持ちたい企業の数が増えてビーチサイドだけでは足りなくなったのか、TikTokやLinked inなど複数の企業が、クロワゼット大通り沿いの高級ホテルの中にスペースを確保して、フリンジとして運営していました。

 その中から、今回はPinterestとTikTokについて紹介しましょう。

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