「ADFEST」萩原幸也氏レポート #04

世界が注目のエージェンシーGUTが語る「勇敢さの6つの指標」【ADFEST 2025レポート:リクルート萩原幸也氏】

前回の記事:
人間の感情を動かすクリエイティブとは?「ADFEST 2024」受賞作品をリクルート CDの萩原幸也氏が解説
  アジアを代表する広告クリエイティブの祭典「ADFEST 2025(アドフェスト2025)」。今年は3月20日から22日に、タイのパタヤで開催されました。会場には55都市から783人の参加者が集まり、55のスピーカー・セッション、アワード、ネットワーキングパーティーなど盛り上がりを見せました。今回は、現地に足を運んだリクルート マーケティング室 クリエイティブディレクター/部長の萩原幸也氏の視点から感じたことと、特徴的だった受賞作品をレポートします。
 

今年のテーマ「COLLiDE」


 こんにちは。リクルートでクリエイティブディレクターをしている萩原幸也です。ADFEST(以下:アドフェスト)には、今回で4回目の参加になりました。昨年も参加し、アワードやセミナーを中心にレポートしました。今年参加していた数人から「萩原さんのレポートを参考にして参加しました」という話をもらい、今回も頑張ろうと思った次第です。

▶︎参考記事
「広告」を越えた、「社会課題」の発見が求められている【リクルート 萩原幸也 「ADFEST 2023」現地レポート】
AI対HI?アジアを代表する広告祭「ADFEST 2024」をリクルート CDの萩原幸也氏がレポート
人間の感情を動かすクリエイティブとは?「ADFEST 2024」受賞作品をリクルート CDの萩原幸也氏が解説

 アドフェストは、アジアにおける国際的な広告賞をつくるという創設者の想いを込め1998年に誕生した広告祭です。現在ではアワード、セミナー、ネットワーキングという要素で構成されたアジア最大級のクリエイティブの祭典へと成長しています。世界各国からマーケティング、広告、クリエイティブ業界のトップが集い、課題解決に向けたアイデア交換やインスピレーションを得る場になっています。

 まずは、会場の様子をお届けします。
  

 アドフェストでは、毎年テーマが設定されています。今年は「COLLiDE」、つまり「衝突」でした。これは、多様な精神が交差したときに生まれるときの衝突と混沌の美しさを意味しています。

 セミナーでは、各登壇者がこのテーマに基づき、「人間とAI」「「クリエイティブとコマース」「勇気とビジネス「ロジックとマジック」「世代間や文化間」での衝突など、さまざまなトピックが飛び交いました。それぞれ結びとして、カオスや衝突から新しい可能性が生まれるという内容が多く、私も異論はありません。このレポートを通じて皆さん自身も「COLLiDE」を体験してみてください。
 
今年のアドフェストでは、「COLLiDE」をテーマに掲げ開催された。
  
エントリーされた作品の展示会場の様子。
  
ショートリスト以上が展示されている。

 こちらはアワードのエントリーに使用されたパネルや映像などが展示されている場所です。ショートリスト(事前審査で選出された作品)以上が展示されています。グランプリ、ゴールド、シルバー、ブロンズ受賞作品以外の情報が閲覧できる貴重な機会になっています。

 今年のロータスアワードへのエントリー数は、2024年の1587作品から増加し、合計1641作品になったそうです。ブランドエクスペリエンスやコマース、デザイン、エンターテインメント、メディア、アウトドア、PRの7つのアワードカテゴリーで、昨年のエントリー数を上回りました。ちなみに、LOTUS(ロータス)とはアドフェストにおける「賞」で、直訳すると「蓮」になります。アワードのトロフィーも蓮の花弁を模しています。
  
「蓮」の花弁をモチーフにしたアドフェストのトロフィー。
  
ネットワーキングパーティーの様子。

 公式のネットワーキングパーティーは、初日と最終日に行われました。公式以外のネットワーキングパーティーも、エージェンシーやプロダクションが主催し、パタヤの各所で開催されています。

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