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営業とマーケティング、融合の秘訣 #01

「営業とマーケティング部門の連携は、永遠の課題。その解決に向けて」日本KFC 小山典孝

目的に沿った組織体制と人材育成が必要

 マーケティングと営業の役割や違いを理解した上で、お互いを機能させると、必ず売上アップにつながり、収益性の向上に結びつきます。しかし、これらを頭で理解していたとしても、はたして実践できる人材は育成されているのでしょうか。

 人事部が主導して、ジョブローテーションを行うケースがありますが、定期的な職場の異動や職務の変更が目的となってしまい、本来あるべき姿になるための組織とそれを担う人材育成をしていない、または異動する従業員がそのことを理解していないケースがあります。

 そこで、マーケティングと営業部門の違いを理解し、お互いを機能させる役割を定めて、人材を育成していくことが持続的なブランドの成長につながると考えます。

 当社では、今春の組織改編で「営業戦略統括部」という部署を新設し、店舗運営、新業態開発、店舗開発、フランチャイズ施策などの戦略立案から実施状況までを一元管理しています。私は、その初代部長を拝命しました。顧客ニーズを捉え、全社で打開・改善を行い、挑戦を先導することが役割であり、私が提唱する「オペレーショナルマーケター」のポジションが誕生したのです。

 その役割については、次回ご紹介したいと思います。
続きの記事:
社内の“火中の栗”は誰が拾う?営業とマーケティングの融合【日本KFC 小山典孝】
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