最新ニュースから読み解く、物流とマーケティング #11

2030年の「買い物体験」はこう変わる!人は6つの技術による快適さから逃げられない

 

RFID、顔認証、AIが買い物を変える


 (4)RFID(Radio Frequency Identifier)タグ

 ユニクロのセルフレジを使って驚いた読者も多いと思う。BOXに入れた瞬間に商品の点数と価格が表示されるところに、このRFIDタグが使われている。

 電波を発するタグが商品1点1点に付いていて、この電波をリーダーが読み取って、一瞬で点数と金額を表示するのだ。現在は1枚当たりのコストが高く、一部のアパレル企業以外には普及されていないが、印刷技術で低単価のRFIDを増産できるという報道もあり、普及が期待されている。

 また、水と金属を通過しては読み取れないという弱点があるが、技術革新で克服されれば、スーパーの買い物のレジ通過が一瞬で終わるようになる。
 
 
ユニクロのRFIDタグ

 参考:ユニクロの「レジ待ち行列」を解消したRFIDタグの威力

 (5)顔認証技術

 2019年10月、NECは米国国立標準技術研究所が実施した最新の顔認証技術のベンチマークテストにおいて1200万人分の静止画の認証エラー率0.5%という、他社を大きく引き離す第1位の性能評価を獲得したと発表した。

 この技術は郵便物の自動仕分けのために開発された「画像認識技術」の進化により獲得された技術で、なんと1961年から郵便物の住所を読み取ることにチャレンジしてきたものだ。現在は1時間あたり4万~5万通の郵便物を読み取り配達局別に仕分ける能力を持っている。

 世界一のNECの顔認証技術とキャッシュレス決済システムを組み合せば、レジ通過のみで決済完了も可能となる。

 (6)AI(Artificial Intelligence) 

 AIは人口知能のことであり、音声を認識して答えたり、打ち込んだりした文字から推測して言葉を表示するようなところで活用されている。

 アマゾン・エコーやグーグル・ホームといったスマート・スピーカーもAIが活用されており、「今日の天気は?」や「Jポップを流して」と話しかければ適切に答えてくれる。



 以上、取り上げたようなインフラとデバイスで、EC通販のあり方は今後さらに大きな変化を遂げるだろう。その一部は、すでに米国や中国で現実のものになっている。

 ここからは、10年後のEC通販のあり方と日常の生活風景を、20代の女性会社員である“未来(ミク)”と一緒に歩いてみよう。

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