ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #35

近未来の無人コンビニが日本にオープン。静脈認証で入店したら、予想外のスムーズさだった

前回の記事:
環境省のオープンデータを、小売業はどう活用できるのか
 

日本に続々とオープンする近未来の店舗


 連載32回で書いたように、Amazon Goに代表される、来店客の行動を各種センサーで分析し、商品バーコードスキャンが不要な「無人決済方式の店舗」が増えてきました。

 Amazon Goに刺激を受けて、同様の仕組みを開発しているスタートアップは米国サンフランシスコだけでも複数社あり、筆者は2019年に現地を訪れた際に Standard Cognition社が展開する「Standard Market」と、Vcognition Technologies(Zippin)社が展開する「Zippin」を見に行きました。

 「Standard Market」のサービス自体はメンテナンス中でしたが、ハードは見られましたし、開発マネージャーがいたので色々と話を聞くことができました。一方、「Zippin」はメンテナンス中で建物の入り口を閉鎖されていたために詳細がわからないまま、Amazon Goも含めた他の視察に注力しました。
 
2019年2月筆者撮影 at San Francisco

 その後、富士通のオフィスビル内のローソンで、富士通のマルチ生体認証を「Zippin」に組み合わせて実験しているというニュースを見ました。興味を持っていたところ、富士通の方にお誘いいただいたのですが、コロナ禍に突入し話が流れてしまいました。

そんなところに、以下のニュースを見たので早速、体験に行きました。
       
     光洋ショップ‐プラスと富士通は、一般向けとしては日本初となる、生体認証技術による  本人確認を行なうレジなし店舗の実証実験を、光洋が運営するコンビニエンスストア「グリーンリーブスプラス横浜テクノタワーホテル店」で開始した。

 出典:  https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1300686.html
 
 しかし、3月中旬に行ってみたものの営業時間を短縮中で体験できませんでした。なんとも「Zippin」との相性が悪い筆者です。3月30日に再訪してようやく体験することができました。

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