ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #35

近未来の無人コンビニが日本にオープン。静脈認証で入店したら、予想外のスムーズさだった

 

富士通とZippinの新店舗を体感

 
  • アプリはAmazon Goなどと同様の流れ

 本稼働が4月1日からということで、テスト用のアプリをダウンロードして、登録しました。

 クレジットカードなど必要情報を登録した後は、入り口のゲートにQRコードをかざして入店し、好きな商品を手にとって店を出ると、後で決済結果の電子レシートが送られてくるというAmazon Goと同じ流れです。
 
 
  • 生体情報の登録と入店

 さて、ここからがZippin×富士通オリジナルの部分です。アプリの登録が完了した後に、生体情報登録用の端末で登録が可能となります。

 せっかくなので、筆者も登録してみました。顔も登録しますが、あまり厳密さを求められなかったので、あくまでも手のひら静脈認証の補助的な立ち位置のようです。
 

 登録が完了すると、スマートフォンなしで静脈だけで入店が可能となります。つまり、手のひらをかざすだけでスムーズに入店できます。

 出し慣れたモバイルSuicaと同じくらいのスムーズさでゲートが開くのには驚きました。顔認証ですと、たいてい数テンポ待たされますし、セキュリティ上パスコードを併用することが多いので(参考:7Payのセキュリティ問題と、中国・生体認証決済でわかった多要素認証の重要性)、言うほどスムーズではないのですが、これは違いました。
 

 店内にはコストコの商品が並べられたりして面白いのですが、重量センサーの1区画が大きく取扱い商品の点数はこの手の店舗として多くはありません。また、欠品が多かったため、何を買うかかなり迷いました。

 私は店内に長時間滞在し、商品に触ったり戻したりという動作を繰り返しました。精度の低いレジレス店舗ですと、こういった客の買物では精度が下がりがちですが、退店5分後に送られてきた電子レシートの購入金額は合っていました。

 大勢の客がすれ違うという場面がなかったため、一概には言えませんが、実用的な精度に達しているようです。

 登録はそれなりに手間がかかりますが、毎日スムーズにコンビニで買い物が出来るのであれば、「静脈認証での入店はアリ」というのが今回の結論です。また、アプリのUIや電子レシートで購入商品の全明細が見えないなど、改善点が多くありました。こうした点は時間と共に直していくはずですので、今後も注目していきたいと思います。
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