関西発・地方創生とマーケティング #29前編

「前向きなバカが勝つ」ホームセンター業界注目のDIY FACTORY山田岳人さんがリクルートで学んだこと

 

リクルートで学んだこと

 それからは積極的に社員の数を増やしました。組織は文化で決まる。そして組織は人、ようは人が文化をつくるということ。そこで、リクルートで学んだことや文化を取り入れていきます。
 
 仕事を楽しむことは「達成感」と「高揚感」を体感できること。リクルートでは毎日ランキングが貼りだされ、取り扱っているのが週刊誌だったということもあり、ウィークリーで表彰する文化があったそうです。
 
 そして、自由にできる裁量を与えること。リクルートの口癖で言うと「お前はどうしたいのか」を徹底すること。ようは、本人に考えさせることを大切にしました。
 
 すると、入社当初は1年上の先輩のことを「なんてすごい人なんだ」と思っていた社員が、1年経つと「あの時は、なんですごいと思っていたのだろう」と本人が思うほどに皆が成長するそうです。
 
若手社員

 皆さんのなかにも何度か転職されて、最初は周りの人がすごい人に感じられていたのが、ふと気づけばそうでもないなと感じ、そしていずれ「こうすればいいのにな」などと思うようになった経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも社員みんながそう感じるというのは、やはり組織の文化なのだと思います。
 
 一方で、新卒社員はある意味、会社の文化に染まりやすいのですが、中途採用の社員のなかには、順応できずに苦しむ人もいて、馴染めずに辞めていく人もいたそうです。やはりファーストキャリアは、その人の職業観を決め、人生に影響を与えるものだと言います。
 
 これについては、なるほど、そうかもしれません。ある意味、最初に選んだ仕事や企業が、その人にとって相性の良い場所となるケースもあるのかもしれませんね。
 
 中途採用の社員のなかには、元銀行員などの方もいるそうですが、入社動機は「意思決定ができる」、「ベンチャーで成長を経験したい」など、様々だそうです。

※後編「ホームセンター業界からの視察が絶えないDIY FACTORY山田岳人氏が語る、「マーケティングとは、幸せの量を増やすこと」」に続く
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