関西発・地方創生とマーケティング #30前編

営業利益115.3%増、「BOTANIST」を軸に業績を伸ばすビューティーテックカンパニーI-neはどのように成長したのか

前回の記事:
ホームセンター業界からの視察が絶えないDIY FACTORY山田岳人氏が語る、「マーケティングとは、幸せの量を増やすこと」
 自然素材と科学を打ち出したシャンプー「BOTANIST(ボタニスト)」で有名なI-neは、2020年度の売上高が前年比21億円増加、営業利益も8.1億円増加と過去最高を更新しました。

 株式会社I-ne(以下、I-ne)は、2007年3月に設立したビューティーテックカンパニーで、「世界中の人を自社の商品を通じて幸せにする、Chain of Happiness」というミッションを掲げ、消費者のライフスタイルを豊かにすることを基軸に、現在は飲料や美容家電なども加え19ブランドを展開しています。

 今回は、同社 取締役の伊藤翔哉氏に、市場規模の大きいヘアケア事業に参入した背景や、商品へのこだわりなどのお話を伺いました。
      

           

強みはスピード感と組織構造


 2020年度の売上、利益ともに過去最高を更新したI-neが、競合の多い美容業界で勝ち抜いた理由を伊藤さんに聞いてみました。
 
 「I-neは平均年齢が30歳前後で社員一人ひとりがアイデアを出し、本部長、役員クラスが決裁権を持っている」ことが大きいと言います。金額にもよるそうですが、実行施策や実施結果の社長への報告は事後になることもあり、何よりもスピード重視という企業風土が根付いていました。将来的には、さらにレイヤーを落として意思決定ができるようなフローにしたいと考えているそうです。なんとも羨ましい企業風土です。
        
伊藤翔哉 
株式会社I−ne取締役販売本部本部長代理  

2011年:株式会社I-ne入社。 
2013年:EC事業部責任者に就任し、主にデジタル関連の広告、マーケティングを兼任。 
2017年:取締役 兼 販売本部 本部長代理に就任。(現任)
          
 また、コロナ禍にあっても売上と利益が伸びた背景には、ドラッグストアでの販売数増加が大きく影響しているそうです。これは、マスクやアルコール消毒を中心としたコロナ対策グッズを購入するために、ドラッグストアへ足を運ぶ機会が増えて、シャンプーなどの消費材は、その「ついで買い」により、伸びが見られたのだと言います。
 


 多くの企業はコロナ禍でECの売上が伸びたと聞きます。オンライン起点のオフライン販売を強みとするI-neも両チャネルともに売上が伸長したそうです。

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