ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #49

和菓子がコンビニのレジ横にある理由とは? 「レジ周り」は最強のリテールメディアになる

 

セルフレジの周りでも「ついで買い」は狙える


 前回 (https://agenda-note.com/retail/detail/id=5400)書いたように、米国の小売業ではセルフレジが急増しています。
   
※2022年10月 撮影:郡司 昇(グンジ ノボル)

 スーパーセンター業態を主力とする大手GMSのターゲット(Target)においてもセルフレジが決済の中心になっていました。ターゲットのセルフレジ周りには、ついで買いを狙ったガムやチョコなどが並べられています。

 ターゲットの多くの店のように3,000坪を越える大型店であれば、上述の決断疲れという点でも有効な商品を狙っておいていると考えられます。レジ周りにエナジードリンクを置いている店舗も多く見かけます。

 セルフレジを導入するときはシステムだけではなく、商品のアピールを考慮した什器を再設計するなどして、最も「ついで買い」が発生しやすくメディア価値の高い「場」を活かしたほうが良いと考えます。
他の連載記事:
ニュースと体験から読み解くリテール未来像 の記事一覧
  • 前のページ
  • 1
  • 2

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録