新商品が3日で3000SKU増える中国通販「SHEIN」、驚異的な投入スピードをどう実現？

 

AIを活用した商品企画支援システム

 新規商品の投入スピードを支えるもうひとつがAIを活用した商品企画支援システムだ。SHEINのデザイナーは、様々なファッション情報を確認し、競合人気アパレルサイトを定期的にクローリングし、人気になりそうな色、デザイン、価格を常に分析している。

 商品企画で一番時間のかかるのが、商品のデザイン案が決まった後、協力工場がサンプルをつくり、それをＭＤが確認し、さらにディティールを修正する工程だ。おそらくSHEINでは、その工程にAIシステムを入れて、サンプルなしで最終確認まで行っているのではないかと推察している。

 参考までにスクロールが開発したAIによる商品デザイン支援のシステム「Light chain」を紹介する。こちらのシステムはAIプラットフォームに、スクロールの商品企画のノウハウを搭載したもので、今年3月に発売開始後、すでにアパレル企業100社で導入が決まっている。
 
 たぶん、SHEINはこのようなAIを搭載したシステムで、ディティールの修正や色展開や生地の変更を行うことで、商品企画のスピードを上げていると考える。

※第16回 アパレル業界のゲームチェンジャー中国通販サイト「SHEIN」、革新的なアプローチで時間とコストを大幅削減する裏側 へ続く

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