デジマ女子部 スキルアップしたい女子デジタルマーケター大集合! #03
freeeとNTTドコモ担当者が語る、ファンマーケティング成功のポイント【西井敏恭氏顧問 デジマ女子部】
2019/09/13
デジタルマーケティングに携わる女性マーケターの勉強と交流の場「デジマ女子部」。2カ月に1回、顧問を務めるマーケターの西井敏恭氏(シンクロ 代表取締役、オイシックス・ラ・大地 執行役員)がゲストに招いた女性マーケターと対談するセミナーを開いている。7月のテーマは「ファンマーケティング」。先進企業の事例を紹介しながら、ファンマーケティングの基礎を学んだ。
ファンマーケティングを行うメリットとは
初めに登壇したのは、クラウド会計ソフトを提供しているfreeeの川﨑緑氏。川崎氏は、2016年12月に営業として中途入社し、その後マーケティングチームに異動。社内で自らファンマーケティングの必要性を説き、現在はコミュニティマーケティングマネージャーとして日々、奮闘している。
今回、ファンマーケティングをテーマとしたセミナーを実施するにあたり、西井氏が書籍『ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング』の著者である小島英揮氏に「女性の一番弟子を紹介してほしい」と相談したところ、真っ先に名前が挙がったのが「川崎さんの名前だった」という。
セミナーでは、川崎さんが運営をサポートしているファンコミュニティ「freee"マジ価値"meetup!(以下、マジカチ)」でのコミュニティづくりについての戦略が明かされた。
マジカチは、freeeのユーザーである会計士や税理士主導で運営され、現在は全国5カ所で開催されている。オンラインとオフラインのコミュニティがあり、参加者はそれぞれ300人ほど。それ以外にも分科会と呼ばれる小規模なコミュニティが派生し、たとえば「freeeと他社サービスの連携について学ぶ会」や、「freeeを習熟する人が初心者に使い方を教える会」などが、独自に立ち上がっている。
コミュニティマーケティングについて、川崎氏は「プロダクトのファンが、クチコミを通じて次のファンを醸成していく施策だと考えています」と説明。通常のマーケティングであれば、企業がリーチしたい顧客に直接働きかけるため、リーチを広げようとすればするほど手間や費用がかかる。
しかし、コミュニティマーケティングの場合は、ファンを10人つくれば、その人たちが周囲に勧める形で顧客を連れてくるため、企業はあまり手間や費用をかけずにリーチを広げられるというメリットがある。