顧客基点の「ソーシャルメディア戦略」 #08

ツイートは世につれ、世はツイートにつれ。タイミングを捉えたツイートが世の中を動かす

前回の記事:
「撮影禁止」ばかりに、していませんか? SNSで語ってもらう準備をしよう

「#Twitterトレンド大賞」で一年を振り返る


 年末になると、SNSでも一年を振り返るコンテンツと出会うことが多くなるが、SNSが大好きな筆者としては「#Twitterトレンド大賞 」も、今年の漢字や紅白歌合戦と並ぶ年の瀬の風物詩になっている。


 
 本稿執筆時点ではまだ大賞の発表前だが、発表済みのエンタメトレンド、スポーツトレンドなどを見ると、懐かしさとともに感傷的かつ甘酸っぱい想いがよぎるのはなぜだろう。

 企業SNSを応援する筆者としては、こういった場でも企業アカウントが評価されてほしいなと、強い希望を持って各賞の行方を見守っている。

 「#Twitterトレンド大賞」に限らず、今年SNSで話題になった投稿をまとめたWebサイトなども目にするが、投稿したコンテンツをリツイートやいいね!されたいと思うのは、企業アカウントの運用担当者として当然の欲求だ。

 前回、良い反応を得るために心がけたい要素として、コンテンツ、タイミング、技術の3点について述べたが、今回は「タイミング」についてもう少し深掘ってみたい。

 ここで言うタイミングとは、SNSの“オイシイ時間”とされる朝の通勤時間帯やWebのトラフィックが多い夜間などの時間を指すのではなく、“SNS内の潮流”を意味する。まずはお馴染み、無印良品の事例から紹介しよう。

 

タッチパネル手袋を紹介するのに最適なタイミングは?

 
無印良品Webサイトより

 さあ、ここからみなさんは無印良品のSNS運用担当者だ。

 衣服雑貨部の商品開発者から、今季AW(Autumn Winter)イチオシの新商品「タッチパネル手袋」をSNSで紹介してもらいたいと依頼を受けた。SNSの特性を活かして、ひとりでも多くの方たちにこの商品の情報を伝えるならば、どんな伝え方があるだろうか。

 制約無しの自由演技ではなく、「タイミング」の観点、どんなタイミングに投稿するのが最適なのかを考えてほしい。どうぞ。

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