伊東塾 in 北海道 特別対談 #01

商圏のニーズにどこまで応えるべきか。 吉野家 サツドラ エリアマーケティング対談

23区とそれ以外、地域によるギャップにどう対応?


富山 都内にいるのと地方にいるのとでも、感覚も全く違いますよね。

伊東 23区とそれ以外では、ないでしょうか。



富山 そうかもしれません。私は1年のうち北海道、東京、それ以外の地域の滞在を3分の1ずつしているのですが、それぞれ比較できるのがすごくいいんです。その生活をしてみると、地方の周回遅れ感をすごく感じています。地方のタクシーに乗っていても、運転手さんはSuicaも知らないですし。

伊東 地方に行くと、Suicaは使えないところがまだまだ多いですよね。

富山 私たちはモバイル決済の店舗への導入支援事業もしていて、北海道内でマルチモバイル決済を約3000箇所に導入してもらっています。なぜ私たちが選んでもらえるかというと、店に寄り添って懇切丁寧にサポートするからなんです。

伊東 本質的な話ですね。セオリーや戦略も大事ですが、具現化する力が圧倒的に大事です。利用者でなく店舗側への教育のためのキャッシュレスの決済を教える部隊を揃えることは、現場を見ている人でないとできないことです。

富山 私もAIとかテクノロジーをやっているので、そっちの人たちとばかり話をしていると、そっちの感覚になり過ぎて、だから両方を常に見ていないといけないと思っています。
 
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