音部で「壁打ち」 – あなたの質問に答えます。 #25
マーケターは、自らのフレームワークを磨き続けよう【音部で壁打ち】
フレームワークの検証力が大事になる。
【質問】
マーケターとして、毎日ルーティンでしていることはありますか?
今までのキャリアの中で、誰しもが自分の物の見方やフレームワークをつくっていると思います。私は日常的に記事や書籍を読んだり、仕事に取り組んだりするとき、この自分自身のフレームワークできちんと説明しきれるか、あるいはフレームワークが時代遅れになっていないか、改良の余地はないか、いつも検証するようにしています。
具体的に言えば、「目的と資源」だけで戦略が説明できない例はないか、「属性の順位転換」が起きていないのに市場のシェアが入れ替わっていないかなどです。そして例外が見つかったときは、フレームワークを改良することで、より強く高めることができます。
昨年7月、この連載でガンダムを事例に「2次創作による自分ごと化が、ブランドの鍵ではないか」という仮説を発表しました。あれ以来、私はブランドを考えるとき、2次創作の要素が入っているかを確認しています。そうすることで、フレームワークが洗練されていくのです。そして、そうした日々の検証に生き残ったものだけを書籍などで公開しています。
壁打ちの第2回でもお伝えしていますが、世の中の仕組みを抽象的に理解してフレームワークをつくっておくと、得意なマーケティングの道具が増えていきます。自分の戦い方のマニュアルとしても、少しずつフレームワークを蓄えておくといいかもしれません。
もし、私が紹介しているフレームワークでおかしな点を見つけたり、不合理が発生していたりしたら、ぜひ教えてください。今後の修正や発展の大事な機会にしたいと思っています。
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