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人生100年時代により変わるビジネス人生の設計 #03

自分のブランドづくりのために、「運」を引き寄せる方法【デジタルシフトウェーブ 鈴木康弘】

前回の記事:
起業家しか生き残れない時代へ。情報革命により変わる企業と個人【デジタルシフトウェーブ 鈴木康弘】

戦国時代、幕末・明治維新に匹敵する、変化の時代

 第1回第2回で「人生100年時代」「デジタルシフト」という、我々を取り巻く環境が大きく変わってきているという話をさせていただきました。

 この大きな環境変化に、企業もそして私たち個人も対応していかなければいけません。これは、100年に一度とも呼べる変化ですが、別の見方をすれば多くのチャンスを得ることができる時代でもあります。

 日本の歴史を振り返ってみても、16世紀後半の戦国時代、19世紀中盤の幕末明治維新の頃に匹敵する時代でしょう。戦国時代、幕末明治維新とも大きな環境変化があり、国家の概念が揺らぎ、群雄割拠、名もない人間が突然現れ、世の中を動かすような時代でした。

 10代、20代の若者たちがより良い世の中をつくるために、志を持って、自分を磨き、行動した時代です。

 当時は、「人生50年」という時代です。「人生100年時代」の今では、30代、40代の人たちが世の中を動かしていくのだと思います。若い人たちには、ぜひ企業に頼らない自分のブランドをつくり、磨き続け、行動して欲しいと思います。
 

高い志を持ち挑戦し「運」をつかむ

「自分のブランド」とは、いったい何でしょうか。

 私は、誰しもブランドはすでに持っていると思います。「自分のブランド」とは、その人が何を目指し(志)、何を成しえてきたか(生き様)だと思います。

 まず一つ目の「志」ですが、誰しもこうありたいというものをもっているかと思います。ただし、その内容が重要で、自分だけの幸せを考えるのは「低い志」、多くの人を幸せにするというのは「高い志」です。

 二つ目の「生き様」は、どれだけ人が避けることに挑戦してきたかということです。成功、失敗は関係ありません。ですから、「自分のブランド」を磨く方法は、常に「高い志」を持って、「挑戦した生き様」を歩むことしか無いのです。

 そして、その結果は、「運」が決めることです。
 
@123RF
 私も多くの経営者の方々に、お会いする機会があります。その方々が共通しておっしゃることは、「使命感を持って、目の前のことをやってきただけです。成功したのは運が良かっただけです」と、とても重みのある言葉です。

 使命感は、お客さまの幸せ、仲間の幸せなど様々ですが、いずれにしても自分ではない他人の幸せのためという「高い志」を持ち、目の前のどんなことにも逃げずに取り組んできたという「挑戦した生き様」です。

 その努力を怠らずにきたからこそ、「運」にも恵まれたと思います。

 私も、常に「高い志で挑戦した生き様を歩む」ということを心に刻んで今までやってきました。あまり威張れた結果は残せてはいませんが、昨年、「デジタルシフトでビジネスに新しい波を起こし、人々の生活を豊かにする。」という経営ビジョンを掲げ、デジタルシフトウェーブを起業しました。50歳を超えての起業です。

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